「わたしとわたしの家の者とはエホバに仕えます」
1 「親が聞きたいと思っている事柄をこちらから話し出しました。……でも,本当の気持ちは隠しとおしてきました」。これは,問題を抱えていたある若者の告白です。あなたは,この若者が一致した家庭を築くための自分の分を果たしていたと思いますか。「親との会話はつまらない」,「親の答えは分かっているので相談してもしかたがない」,「上手に自分の気持ちを伝えられない」と述べる若い人々の気持ちを理解できないわけではありませんが,それらは自分の役割を放棄する正当な理由と言えるでしょうか。―「ものみの塔」誌,1986年11月1日号,17ページ,5節。
2 あなたは,性やデート,また娯楽といった重要な問題を,同年齢の友人に相談する傾向がありますか。確かに,同年齢の友人には気軽に話せるかもしれませんが,彼らはあなたと同じほどの人生経験しかありません。一方,親はあなたと同じ時期を経験したことがあり,あなたの最善の福祉を願っています。これらのことを考えると,重要な問題について親のもとに行き話すほうが知恵の道だと思いませんか。―「目ざめよ!」誌,1985年12月22日号,15ページ,3節; 17ページ,4-9節。
3 「でも,親は理解しようとしてくれない」と言うかもしれません。では,親と話し合い,理解してもらうよう努力するのはいかがですか。自分の考えを話すとき,親に対して敬意のこもった話し方をするなら,大抵の場合,良い結果が得られます。穏やかに敬意をこめて話すとき,親はあなたの心の中にあるものを感じ取ることができます。あなたも親の心の特質をずっとよく知るようになるでしょう。―「ものみの塔」誌,1986年11月1日号,18ページ,10節。「目ざめよ!」誌,1985年4月22日号,17ページ,3-5節。
4 親の不完全さを見る時,親に敬意を示すことに困難を覚えることがあるかもしれません。確かに親は間違いをしたり,正しい模範を示せなかったりすることがあるでしょう。しかし,あなたも同じ不完全さを表わすことはないでしょうか。神は親が不完全であることを認めた上で,親に従い,敬意を示すよう子供に命じておられることを思い起こすなら,そうするための動機づけを得られるでしょう。―エフェ 6:1,4。
5 親といつも意見が一致すると考えるのは,現実的なこととは言えないでしょう。親は長年の経験から,それを許すなら子供に害になると思える場合,あなたの求めに応じない場合があります。そのようなときに「みんなもやっている」とか,「長老兄弟のところの__さんもやっている」といった的外れな論議で自分の主張を通そうとするのは賢明ではないでしょう。―「目ざめよ!」誌,1983年8月22日号,19ページ,3-5節。
6 親との親しい関係を持てるよう一緒に座って話し合うことを習慣にするのはよいことです。最初はぎこちなく感じるかもしれませんが,やがてそれが実り豊かな結果をもたらすことに気づくでしょう。若い皆さん,親との有意義な対話を行なうよう,努力することには価値があります。それは,あなたに幸福と家族の一致をもたらすのです。自分の分を果たそうとするあなたの努力を,エホバは大いに喜ばれるに違いありません。―ヨシュ 24:15。「ものみの塔」誌,1986年11月1日号,19ページ,11節。「目ざめよ!」誌,1983年8月22日号,18ページ,3-5節。