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マルコものみの塔出版物索引 1951-1985
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12:29 塔78 8/1 10; 目73 2/8 8; 目73 3/8 4; 目72 5/8 4; 塔70 431; 事 260; 目65 6/8 8; 塔64 654; 塔62 589
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マルコ 注釈 12章新世界訳聖書 (スタディー版)
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聞きなさい,イスラエル: ここの申 6:4,5からの引用はマタイやルカの並行記述より長く,シェマと呼ばれるものの冒頭部分を含んでいる。シェマとは申 6:4-9; 11:13-21に記録されている文で,ユダヤ人の信仰告白となっている。その名称は,冒頭のヘブライ語シェマー(「聞きなさい」という意味)から取られている。
私たちの神エホバはただひとりのエホバであり: または,「エホバは私たちの神,エホバはただひとりであり」,「エホバは私たちの神,ただひとりのエホバがいて」。ここで引用されている申 6:4のヘブライ語で,「ひとり」に当たる語は,特異で唯一無二という意味もある。エホバは唯一の真の神で,偽りの神はエホバとは全く比較にならない。(サ二 7:22。詩 96:5。イザ 2:18-20)申命記で,モーセはイスラエル人に,ただエホバだけを崇拝しなければならないことを思い起こさせた。彼らは,さまざまな男神や女神を崇拝していた周囲の民に倣ってはならなかった。そうした偽りの神々は,自然界のある部分を支配するとされるものもあれば,1つの神が別々の形を取るものもあった。「ひとり」に当たるヘブライ語には,目的や活動における一貫性や統一性という意味もある。エホバ神は自己矛盾した気まぐれな方ではない。常に信頼でき,不変で,揺るぎない愛を示す,真実な方。マル 12:28-34の論議は,マタ 22:34-40にも記されているが,マルコだけが「聞きなさい,イスラエル,私たちの神エホバはただひとりのエホバであり」という導入部分を含めている。エホバがただひとりであるというこの宣言の後に,神を愛するようにというおきてが述べられ,崇拝者がエホバに示す愛もひた向きなものでなければならないことを示している。
エホバ……エホバ: ここでの引用は申 6:4から。元のヘブライ語本文に,ヘブライ語の4つの子音字(YHWHと翻字される)で表される神の名前が2回出ている。付録C参照。
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