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従うことはどれほど重要かものみの塔 1977 | 6月15日
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際に卑劣な攻撃を仕掛けたアマレクの国民に対して,応報となるような刑を執行するようエホバ神から命ぜられていました。神の指示に反して,サウルはアマレク人の王とその家畜の群れを滅ぼさず,犠牲としてささげるために家畜の群れを生かしておいたのだという言い訳をしました。しかし,それに対して預言者サムエルはサウルにこう告げました。「聞き従うことは犠牲に勝り,注意を払うことは雄羊の脂肪に勝ります。……あなたはエホバの言葉を退けたので,したがって彼はあなたを王の立場から退けられます」― サムエル前 15:22,23,新。
従うことはどれほど重要ですか。確かに,極めて重要であると言わざるを得ません。
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なぜ黙想しますかものみの塔 1977 | 6月15日
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なぜ黙想しますか
黙想する,つまりある事柄を熟考したり,黙考したり,真剣に考えたりするには時間が必要です。しかし,そのために費やした時間にはそれなりの価値があります。健全な事柄を深く黙想することには良い報いが伴います。
聖書は,わたしたちがどんな事柄で頭を満たしておくべきかについて,次のような優れた指針を与えています。「なんであれ真実なこと,なんであれまじめなこと,なんであれ義にかなっていること,なんであれ貞潔なこと,なんであれ愛すべきこと,なんであれよく言われること,またなんであれ徳とされることや賞賛すべきことがあれば,そうしたことを考えつづけなさい」― フィリピ 4:8。
こうした築き上げる事柄を絶えず黙想するならば,それによってその人の心は良い影響を受けます。高潔な事柄に対する正しい認識が培われるだけでなく,黙想した内容に一致して行動すれば,自分にも,仲間の人々にも良い影響の及ぶことを理解するようになります。結果として,当人の言行は,清く汚れのない神の規準に一層かなうものとなります。イエスの次の言葉はそのことを示しています。「善良な人は自分の心の良い宝から良いものを出し,邪悪な人は自分の邪悪な宝から邪悪なものを出します。心に満ちあふれているものの中から人の口は語るからです」― ルカ 6:45。
ですから,築き上げる好ましい事柄に考えを集中すればするほど,その人の言行にそれが反映されてくることになります。聖書の箴言が次に述べるとおりです。「正しい者の心は答えるべきことを考える[黙想する,新],悪しき者の口は悪を吐き出す」。(箴 15:28,口)黙想すれば,平衡を欠いた無分別な答えをしないで済みます。黙想する人は口から出まかせに話をするようなことがありません。むしろ,重大な事柄について答える前に,関係しているすべての要素を慎重に考量し,状況や他の人の感情を考慮に入れます。このように,深く考えた上で答えをすれば,後になって後悔するようなことはないでしょう。
黙想は,仲間の人間との良い関係を保つ面で大いに役立つ一方,創造者の前に良い立場を保つ上でも重要な役割を果たします。ですから,わたしたちも,霊感を受けた詩篇作者のように,一人でいる静かな時間を活用して,エホバ神の資質やみ業について黙想したいものです。詩篇作者ダビデはこう語りました。『わたしは床の上であなたを思いだし,夜のふけるままにあなたを深く思う[黙想する,新]……あなたはわたしの助けとなら
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