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アラスカにおける最も望ましい宝の探査ものみの塔 1982 | 9月1日
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伝道者たちも,「あらゆる国民のうちの望ましいもの」を見付け出すために大規模な“探査”を行なってきました。そして時には意外な場所で,驚くほど造作なく“金が採れた”のです。例えば次のような経験をした人がいました。
「私の主人はスシトナ山から西に645㌔ほど行った所に採掘権を持っていました。4月の初めに,妹夫婦を訪問する目的でウィスコンシンに向けて出発しました。アンカレッジで2時間待たなければならなかったので,私たちはそこに住んでいる別の妹に会いに行きました。妹の家にいた間にエホバの証人が二人訪ねて来て,『クリスチャンの伝道活動』を行なっていると言いました。私はエホバの証人のことはそれまで一度も聞いたことがなかったので,彼らの言うことに耳を傾けました。話す時間は本当に数分しかなかったのですが,聞いた事が気に入ったので最後に『ものみの塔』誌と『目ざめよ!』誌,それに『とこしえの命に導く真理』という本を求めました。それは今までに読んだ本の中でも一番すばらしい本でした。主人もそれを読みましたが,わたしと同じように感じています」。その夫妻は1980年10月にバプテスマを受けました。
神の目に望ましい人々を探し出すアラスカにおける活動は実りの多いものになっています。『1940 エホバの証人の年鑑』によると,そのころアラスカにはエホバの証人は一人もいなかったようです。それが1970年には814人が宣べ伝える業にあずかっていました。そして過去11年の間にその数は57%増加して1,290人が宣べ伝える業に参加しています。1981年4月には,キリストの死の記念式に3,282人が出席しました。世界の多くの他の場所と同様,ここでも確かに取り入れを続けるための良い見込みがあるのです。
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読者からの質問ものみの塔 1982 | 9月1日
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読者からの質問
■ どういう意味でイエスはある悪霊に関し,「この種のものは祈りによらなければどうしても出ません」と言われたのですか。
「口のきけない……霊」につかれた息子を持つある人が,その邪悪な霊を追い出してくださるようイエスに頼みました。弟子たちがそれを追い出せなかったからです。神の強力な後ろだてを持つイエスは,その悪霊を追い出されました。あとで弟子たちは,「なぜわたしたちはそれを追い出せなかったのでしょうか」と尋ねました。マルコの記述によるとキリストは,「この種のものは祈りによらなければどうしても出ません」とお答えになりました。(マルコ 9:14-29)マタイはこれと並行した記述の中でイエスの答えを,「あなた方の信仰が少ないためです」と記しています。―マタイ 17:14-20。
なぜイエスは信仰と祈りを強調されたのでしょうか。経験が示すところによると,悪霊たちは必ずしもみな同じ関心と能力を持っているのではないようです。例えば,もっぱら家に出没するものもあれば,人間を悩ませたり,人間に取りついたりすることにだけ注意を向ける邪悪な霊たちもいます。またイエスの答えから,悪霊の中には特別に強力な者もいると結論してもよいでしょう。―エフェソス 6:12。
イエスが地上におられた時,神は,不幸な人たちに取りついていた邪悪な霊を追い出す力を,ご自分の僕の中のある者たちに与えておられました。十二使徒と70人の弟子たちはそれを行なうことができました。(マタイ 10:8。ルカ 10:17)しかし,マタイ 17章14-20節およびマルコ 9章14-29節に記されている事例に関係していた使徒たちは,悪霊を追い出すことができませんでした。なぜでしょうか。何が足りなかったのですか。それは,この事例に関係していた種類の悪霊に立ち向かうのに必要な準備であったようです。強い信仰に加えて,事前に,力を与える神の助けを祈り求めることが必要でした。この場合にイエスが特別の祈りをささげられたことは記録されていませんが,イエスはそうされたのかもしれません。その時イエスは,強力な悪霊を追い出すことに成功されました。
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