-
どのようにして本当の幸福を見いだせますか目ざめよ! 1977 | 10月22日
-
-
て,小さな車の中で人を待っているのを見た。一人の男が列車から降りて車のところへやって来て,その婦人に優しく口づけし,寝ているのを起こさないよう注意しながら,赤子にも軽く口づけした。その家族は車に乗って畑を横切って去って行った。後に残されたデュラントは,真の幸福とは何かを認めさせられてぼう然としていた。
「後日デュラントはこう記している。『生活のごく普通の働きすべてには,何らかの喜びがある』」。
そうです,自分の持っている良いものを認識し,あらゆるレベルの人間関係において正しい種類の愛を示すなら,幸福を増し加える面で驚くべきことを行なえます。これは,問題に満ちた世界においてさえ真実です
しかし,さらに重要な要素があります。その要素なくしては,わたしたちの生活は真に幸福なものとなり得ない,といえるほど重要なものがあるのです。幸福になるためのこの極めて重大な要素とは何ですか。次の記事はそのことを教えてくれます。
-
-
幸福であるための最も肝要な要素目ざめよ! 1977 | 10月22日
-
-
幸福であるための最も肝要な要素
物質はある程度の幸福をもたらすことができます。幸福になるためのより重要な要素は,(前の記事に指摘されていたとおり)人間が互いに対して示すことのできる純粋な愛です。しかし,人間の幸福の源として,他の何物にも勝って重要な要素があります。
イエスが「隣人を自分自身のように愛さねばならない」と言われたとき,イエスはそれが人々の守るべき最大のおきてのうちの第二のものであると語られました。(マタイ 22:39)それでは,第一の,そして最も重要なおきては何でしたか。
イエスはこう言われました。「あなたは,心をこめ,魂をこめ,思いをこめてあなたの神エホバを愛さねばならない」。(マタイ 22:37,38)このおきてを守るときにのみ,現在,そして将来に最大の幸福を見いだせます。
なぜそう言えるか
どうしてそう言えるのですか。それは,エホバ神が人間の創造者であられるからです。神は人間の体と精神を形造られました。ですから,人間が幸福であるために何が最も役立つかを,人間よりもはるかによくご存じです。
心理学者や哲学者は,人間が行動する際にどんな原則や規則に従うのが最善かについて,実験をしたり,推測したりしますが,エホバ神にはそのようなことをする必要はありません。神は人間を創造したのですから,どの道が人間にとって最善であるかをよくご存じです。ですから,神の語られる事柄に注意を払うなら,幸福になる上で人間が入手できる最善の助言を得ることになります。
神の律法と原則に従った生活をすればするほど,わたしたちは幸福になります。例えを用いて考えてみましょう。もし自動車を運転する人すべてが,各々自分の交通規則を作ることができたらどうなりますか。その結果として生じる混乱を容易に想像できるでしょう。交通量の多い交差点を車で通りかかったり,さらに歩行者としてそうした交差点を横断しようとしたりするのは命懸けのことになってしまいます。運転をする際の道理にかなった規則を定める上位の権威がどうしても必要です。そのような規則があれば,すべての人が益を受けられるでしょう。
-