あなたは……土に戻るのである。(創 3:19)
私たちは誰も,アダムとエバと同じ間違いをしたいとは思いません。そうならないためには,エホバについて学び,エホバの考え方や素晴らしい性質についての理解を深めていく必要があります。そうすれば,エホバをいっそう愛するようになります。アブラハムの例を考えてみましょう。アブラハムは,エホバを心から愛していました。エホバの決定を理解できないこともありましたが,エホバに背を向けるのではなく,エホバのことをもっと知るように努力しました。例えば,ソドムとゴモラを滅ぼすというエホバの決定について知った時,アブラハムは,「地上の人全てを裁く方」が正しい人と邪悪な人を一緒に滅ぼしてしまうのではないか,と心配になりました。でも,そんなことはエホバに限ってあり得ないと思いました。それで,エホバに対して丁寧に繰り返し質問しました。エホバはその質問に辛抱強く答えました。その結果,アブラハムは,エホバが一人一人の心をご覧になる方で,正しい人と邪悪な人を一緒に罰することは決してない,ということを理解できました。(創 18:20-32)塔研22.08 28ページ9-10節
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信頼できる人は秘密を守る。(格 11:13)
紀元前455年,総督ネヘミヤは,エルサレムの城壁を再建した後,都市をきちんと管理できる,信頼できる人を探す必要がありました。ネヘミヤが選んだ人たちの中に,要塞の長ハナニヤがいました。聖書によれば,ハナニヤは「とても信頼できる人で,ほかの人たちよりも真の神を畏れてい」ました。(ネヘ 7:2)ハナニヤはエホバを愛していて,エホバが悲しむことは決してしたくないと思っていたので,与えられる仕事をどれも真剣に果たしました。私たちも,ハナニヤに倣うなら,エホバに仕える面で信頼される人になることができます。パウロから信頼されていたテキコの例も考えてみましょう。パウロは,テキコを頼りにしていました。テキコのことを「忠実な奉仕者」と呼んでいます。(エフェ 6:21,22)テキコに,エフェソスやコロサイの会衆に宛てた手紙を託しただけでなく,そこにいる兄弟たちを励ましたり慰めたりする務めも委ねました。現代でも,テキコのように,私たちの信仰を強めるために働いている,忠実で信頼できる兄弟たちがいます。(コロ 4:7-9)塔研22.09 9-10ページ5-6節
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愛は多くの罪を覆[います]。(ペテ一 4:8)
ヨセフは13年もの間,とてもつらい経験をしました。それで,「自分はエホバに愛されていない」とか,「エホバから見捨てられた」と考えてもおかしくありませんでした。それでも腹を立てるのではなく,冷静さを保ちました。兄たちに仕返しをするチャンスもありましたが,そうするのではなく,兄たちに愛を示して許しました。(創 45:4,5)そうすることができたのは,ヨセフが物事を筋道立てて考えていたからです。ヨセフは自分のつらい状況のことばかり考えるのではなく,エホバがどんなことを望んでいるのかについてよく考えました。(創 50:19-21)何を学べますか。誰かからひどい仕打ちを受けるとしても,エホバに対して腹を立てたり,エホバから見捨てられたと考えたりしてはいけません。つらい状況の中でエホバがどのように助けてくださっているかを考えるようにしましょう。そして,仲間の不完全さを愛で覆うようにしましょう。塔研22.11 21ページ4節
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