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新しい“オーストラリア合同促進教会”目ざめよ! 1978 | 7月22日
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新しい“オーストラリア合同促進教会”
76年間にわたって論争,投票,議論,さらには裁判沙汰を繰り返したすえ,ようやく1977年の夏(オーストラリアの冬)に,“オーストラリア合同促進教会”が誕生しました。これはメソジスト教会,長老派教会,そして組合教会から成り,1,500人の教区牧師,24万人を上回る会員,そして約150万人に上る“人口調査から割り出した信徒”を擁する組織で,オーストラリアで三番目に大きな教派にのし上がりました。
“オーストラリア合同促進教会”という名称は,諸教会の合同を目指す運動の継続的な性質を強調するために選ばれたものです。同教会の会員は,さらに他の諸教会もこうした努力に同調するよう願っています。
その教会の機構や用いられる称号の点で,この新しい教会は構成員となっている三つの教会の特色を残しています。婦人が僧職者になることは認められており,牧師と平信徒の別を問わず,婦人は目立った地位を占めています。現在のところアルコールの飲用について定まった規則はありませんが,この問題は依然として議論の対象となっています。伝統的に,メソジスト派の僧職者はこれまで絶対にアルコールを飲みませんでした。様々な教会で行なわれる礼拝の様式は,地元の会衆に最も親しまれている形に従うようです。
しかし,構成員となった三つの教会の全会員また全会衆が合同促進教会に加わったわけではありません。307の組合教会のうち37の会衆は,“組合教会連合”として別に活動してゆくことになり,1,437の長老派教会のうち521の会衆は,この合同を退けました。合同促進教会に加わらなかった理由は,教理および教会の組織上の手順の問題と関係していました。教会の財産に関してさらに大きな問題が起こりました。長老派教会の分裂は,数十億㌦にも上ると推定される,同教会の所有財産に関する張りつめた議論を引き起こしました。そうした財産の中には,教会の建物,教会の職員の住んでいる家屋,学校,病院,市役所の建物,および主だった不動産が含まれます。
合同促進教会の結成は大いに世間の評判を呼びましたが,それは期待される,地域社会に貢献する事業や社会事業に力を入れているからです。個々の会員は神を一層強く求めるようになるでしょうか。今後の成り行きを見守ることにしましょう。―使徒 17:11。
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人間の寿命目ざめよ! 1978 | 7月22日
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人間の寿命
● 3,500年ほど昔,預言者モーセは次のように書きました。「それ自体わたしたちの年の日々は七十年であり,もし特別の勢いによるのであれば,八十年です……」。(詩 90:10,新)この状態は,医学の進歩にもかかわらず変わっていません。
「平均寿命が70年前後で止まってしまった」米国に関して,デビッド・ボレンスタインはこう書いています。「現代科学は驚くべき進歩にもかかわらず,人々の平均寿命を延ばすことができなかった。六十五歳以上の人々の人口が増加していることは,我々がより長く生きていることを示しているように思えるが,それは真相ではない。事実,50代の人々の余命は,二世紀前より3歳延びたにすぎない。……二十世紀前半の劇的な進歩の結果,確かに多くの致命的な病気は撲滅された。しかし,以前に比べてより多くの人々が中年に達するまで生き延びていても,先祖たちよりもかなり長生きすると期待できる人は,たとえいるとしてもごくわずかしかいないことになる」。
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