-
エホバ ―「義なる神,救い主」イザヤの預言 ― 全人類のための光 II
-
-
13 人間がエホバの目的に異議を申し立てるのはばかげている,と言えるのはなぜですか。
13 こうして将来の喜ばしい祝福について述べた後,預言の調子は急に変わり,イザヤは二重の災いを宣告します。「土器のかけらが土の他の土器のかけらと争うかのように,自分を形造った方と争った者は災いだ! 粘土がそれを形造る者に向かって,『あなたは何を作るのか』と言ってよいだろうか。また,あなたの作り上げたものが,『彼には手がない』と言ってよいだろうか。
-
-
エホバ ―「義なる神,救い主」イザヤの預言 ― 全人類のための光 II
-
-
イスラエルの子らはエホバの予告に異議を唱えているものと思われます。ご自分の民が流刑に処されるのをエホバがお許しになる,ということを信じていないのでしょう。あるいは,イスラエルが,ダビデの家系の王によってではなく,異教の国の王によって解放される,という考えに承服できないのかもしれません。そうした反対意見が不合理であることを示すため,イザヤは反対者たちを,ずうずうしくも自分たちの作者の知恵に疑問を唱える,捨てられた粘土のかたまりや陶器の小片に例えています。陶器師によって形造られた物が,ほかならぬその陶器師には手も物を形造る力もないと唱えているのです。なんと愚かなことでしょう。
-