12 聞きけ！ 多おおくの民たみが騒さわぎ立たてている！

まるで荒あれ狂くるう海うみのように。

国くに々ぐにが大おお声ごえでわめいている！

その音おとは大おお波なみのとどろきのようだ。

13 国くに々ぐには多おおくの波なみのとどろきのような音おとを立たてる。

神かみに叱しっ責せきされると，人ひと々びとは追おわれて遠とおくに逃にげる。

山やま々やまの上うえで風かぜに払はらわれるもみ殻がらのように。

暴ぼう風ふうに巻まかれるアザミ*のように。

20 「しかし，邪じゃ悪あくな者ものたちは静しずまることができない荒あら海うみのようであり，

その水みずは海かい藻そうや泥どろを打うち上あげ続つづける。