アモス​書

『「モアブの3つの反はん抗こう*+，4つの反はん抗こうのゆえに，私わたしは撤てっ回かいしない。

彼かれがエドムの王おうの骨ほねを焼やいて灰はい*にしたからだ。

 2 私わたしはモアブに火ひを放はなつ。

火ひはケリヨト+の防ぼう備びされた塔とうを焼やき尽つくす。

モアブは死しぬ。

どよめきが起おこり，ときの声こえと角つの笛ぶえが響ひびき渡わたる中なかで+。

 3 私わたしはモアブから支し配はい者しゃを除のぞき去さり，

高こう官かんたち全すべてもともどもに殺ころす+」と，エホバは言いう』。

 4 エホバはこう言いっている。

『ユダの3つの反はん抗こう+，4つの反はん抗こうのゆえに，私わたしは撤てっ回かいしない。

彼かれらがエホバの律りっ法ぽう*を退しりぞけたから，

規き定ていを守まもらなかったからだ+。

父ふ祖そたちも信しんじたうそに，彼かれらは惑まどわされた+。

 5 私わたしはユダに火ひを放はなつ。

火ひはエルサレムの防ぼう備びされた塔とうを焼やき尽つくす+』。

 6 エホバはこう言いっている。

『イスラエルの3つの反はん抗こう+，4つの反はん抗こうのゆえに，私わたしは撤てっ回かいしない。

彼かれらが銀ぎんと引ひき換かえに正ただしい人ひとたちを売うり，

サンダル1足そくと引ひき換かえに貧まずしい人ひとたちを売うるからだ+。

 7 彼かれらは立たち場ばが低ひくい人ひとたちの頭あたまを踏ふんで地じ面めんに押おし付つけ+，

温おん厚こうな人ひとたちの道みちを遮さえぎる+。

父ちち親おやと息子むすこが同おなじ女じょ性せいと関かん係けいを持もち，

私わたしの聖せいなる名なを汚けがす。

 8 どの祭さい壇だんのそばでも+，担たん保ぽに取とった衣い服ふくを敷しいて横よこになる+。

罰ばっ金きんとして取とり立たてたぶどう酒しゅを，自じ分ぶんの神かみ々がみの家いえ*で飲のむ』。

 9 『彼かれらの前まえでアモリ人じんを全ぜん滅めつさせたのは私わたしである+。

アモリ人じんは杉すぎのように高たかく，巨きょ木ぼく*のように強つよかったが，

私わたしは上うえの実みから下したの根ねまで滅ほろぼし尽つくした+。

10 私わたしはあなたたちをエジプトから連つれ出だし+，

40年ねん荒こう野やを歩あるかせ+，

アモリ人じんの土と地ちを取しゅ得とくさせた。

11 私わたしはあなたたちの子この中なかから預よ言げん者しゃ+を，

若わか者ものの中なかからナジル*+を任にん命めいした。

イスラエルの民たみよ，そうではないか』と，エホバは宣せん言げんする。

12 『それなのに，あなたたちはナジルにぶどう酒しゅをしきりに勧すすめ+，

「預よ言げんしてはならない」と預よ言げん者しゃに命めいじた+。

13 だから私わたしはあなたたちの場ば所しょであなたたちをつぶす。

刈かり取とった穀こく物もつを積つんだ荷に車ぐるまが下したにあるものをつぶすかのように。

14 素す早ばやい人ひともどこにも逃にげられず+，

強つよい人ひとも力ちからを失うしなう。

生いき残のこれる戦せん士しはいない。

15 弓ゆみを持もつ人ひとは立たっていられず，

足あしが速はやい人ひとも逃にげられず，

騎き手しゅも生いき残のこれない。

16 最もっとも勇ゆう敢かんな*戦せん士しさえ，

その日ひには裸はだかで逃にげる+』と，エホバは宣せん言げんする」。