10 さらに見ていると,ケルブたちの頭上にある台座の上に,サファイアの石のようなものが現れた。それは王座のように見えた+。 2 神は亜麻布の服を着た者+に言った。「車輪の間+,ケルブの下に入り,ケルブの間にある炭火+を両手に満たし,都市の上にまき散らしなさい+」。それで私が見ていると,その者は入っていった。
3 その者が入った時,ケルブたちは家の右側に立っており,雲が内側の庭に満ちていた。 4 そして,エホバの栄光+がケルブたちから昇って家の戸口の所に移り,家は徐々に雲で満たされ+,庭はエホバの栄光の輝きで満ちた。 5 ケルブたちの翼の音が,外側の庭にまで聞こえた。それは全能の神の声のようだった+。
6 神は亜麻布の服を着た者に,「車輪の間,ケルブの間から火を持っていきなさい」と命じ,その者は入っていって車輪のそばに立った。 7 ケルブの1人が,ケルブたちの間にあった火+に向かって手を伸ばし,火をいくらか取って,亜麻布の服を着た者+の両手に置いた。その者は火を持って出ていった。 8 ケルブたちの翼の下には,人間の手のようなものがあった+。
9 私が見ていると,ケルブたちのそばに4つの車輪があった。それぞれのケルブのそばに1つの車輪があり,かんらん石のように光っていた+。 10 車輪は4つとも同じ形をしていて,輪の中に輪があるかのようだった。 11 車輪は進む時,向きを変えずに4つのどの方向にも行くことができた。ケルブの頭が向いている方へ,向きを変えずに行くのである。 12 ケルブたちの全身,その背中と手と翼,また4人のケルブのそばにある車輪は,たくさんの目で覆われていた+。 13 また,車輪に向かって「車輪よ!」と呼び掛ける声が聞こえた。
14 ケルブにはそれぞれ4つの顔があった。1つ目はケルブの顔,2つ目は人間の顔,3つ目はライオンの顔,4つ目はワシの顔だった+。
15 ケルブたちは昇っていくのであった。それは私がケバル川で見たのと同じ生き物だった+。 16 ケルブが進むと,車輪も一緒に進み,ケルブが翼を広げて地上から高く舞い上がると,車輪も向きを変えず,そのそばを離れなかった+。 17 ケルブが止まると,車輪も止まり,ケルブが昇ると,車輪も一緒に昇った。生き物に働いている聖なる力が車輪の中にもあったからである。
18 エホバの栄光+は,家の戸口の所から離れ,ケルブたちの上にとどまった+。 19 見ていると,ケルブたちは翼を広げて地上から昇り,車輪も一緒に昇っていった。ケルブたちはエホバの家の東の門の入り口で止まり,イスラエルの神の栄光がその上で輝いていた+。
20 これは,私がケバル川で,イスラエルの神の下にいるのを見た生き物であり+,私はそれがケルブであることを知った。 21 ケルブは4人とも4つの顔と4つの翼があり,翼の下には人間の手のようなものがあった+。 22 その顔は,ケバル川のほとりで見たのと同じだった+。ケルブたちはそれぞれ真っすぐに前進するのであった+。