3 その間,少年サムエルはエリの前でエホバに奉仕していた+。その頃,エホバからの言葉はまれで,幻+もあまりなかった。
2 ある日,エリはいつもの場所で寝ていた。目はかすみ,見ることができなかった+。 3 神のランプ+はまだ消されておらず,サムエルは神の箱があるエホバの神殿で+寝ていた。 4 その時,エホバはサムエルを呼んだ。サムエルは,「はい,何でしょうか」と答えた。 5 そしてエリの所に走っていき,「お呼びになりましたか」と言った。しかしエリは,「呼んではいない。戻って寝なさい」と言った。それでサムエルは戻って寝た。 6 エホバはもう一度,「サムエル!」と呼んだ。サムエルは起きてエリの所に行き,「お呼びになりましたか」と言った。しかしエリは,「サムエル,呼んではいない。戻って寝なさい」と言った。 7 (サムエルはまだエホバをよく知らず,エホバの言葉はまだサムエルに啓示されていなかった+。) 8 エホバは3度目に,「サムエル!」と呼んだ。サムエルは起きてエリの所に行き,「お呼びになりましたか」と言った。
その時エリは,エホバが少年サムエルを呼んでいることに気付いた。 9 エリはサムエルに言った。「戻って寝なさい。もし呼ばれたら,『エホバ,お話しください。聞いております』と言いなさい」。そこでサムエルは自分の場所に戻って寝た。
10 エホバはもう一度,「サムエル,サムエル!」と呼んだ。サムエルは,「お話しください。聞いております」と言った。 11 エホバはサムエルに言った。「私はイスラエルで,あることをしようとしている。それについて聞く人は皆,衝撃を受けるだろう+。 12 その日,私はエリとその家系について言ったことを全て,初めから終わりまで実行する+。 13 あなたはエリに伝えなければならない。彼も知っている過ちのゆえに+,私が彼の家系に永遠の処罰を下すということを。息子たちが神を侮辱しているのに+,彼は叱らなかったのである+。 14 それで私はエリの家系に関して誓った。エリの家族の過ちは,犠牲によっても捧げ物によっても決して贖われることはない+」。
15 サムエルは朝まで眠り,それからエホバの家の戸を開けた。彼は,見た幻についてエリに伝えるのを恐れた。 16 ところがエリから,「サムエル!」と呼ばれた。そこでサムエルは,「はい,ここにおります」と言った。 17 エリは尋ねた。「どんな知らせを聞いたのか。どうか隠さないでほしい。もし聞いた言葉を一言でも隠すなら,神があなたを厳しく罰しますように」。 18 それでサムエルは全てを話し,何も隠さなかった。エリは言った。「それはエホバだ。神が,良いと思われることを行われますように」。
19 サムエルはさらに成長していった。エホバが共にいて+,彼の言葉をどれも実現させた。 20 イスラエル全体はダンからベエル・シェバまで,サムエルがエホバの預言者として認められたことを知った。 21 エホバは引き続きシロで現れた。エホバは自分のことをサムエルに明らかにしたのである。エホバの言葉によってそうした+。