ソロモン​の​歌

3 夜よ中なかにベッドで，愛あいするあの人ひとのことを考かんがえた+。

会あいたいけれど，ここにはいない+。

 2 『起おきて町まちの中なかを歩あるいてこよう。

愛あいするあの人ひとを通とおりや広ひろ場ばで捜さがしてこよう』。

捜さがしたけれど，見みつからなかった。

 3 町まちを巡じゅん回かいする見み張はりが私わたしを見みつけた+。それで聞きいてみた。

『私わたしの恋こい人びとを見みませんでしたか』。

 4 そこを離はなれてすぐ，愛あいするあの人ひとを見みつけたの。

彼かれをつかまえて，離はなさなかった。

私わたしの母ははの家いえに連つれていった+。

私わたしを産うんだ人ひとの奥おくの部へ屋やに。

 5 エルサレムの女じょ性せいたち，皆みなさんはガゼルや野のの雌め鹿じかの美うつくしさが分わかる女じょ性せい。

誓ちかってください。私わたしの愛あいを無む理りに呼よび起おこさないと+」。

 6 「荒こう野やから来くるのは何なに？ 煙けむりの柱はしら？

没もつ薬やく，乳にゅう香こう，商しょう人にんのいろいろな香こう料りょうの香かおりがする+」。

 7 「見みて！ ソロモンが寝ね椅い子す*に乗のっている。

60人にんの強つよい男おとこたちが囲かこんでいる。

イスラエルの強きょう靱じんな男おとこたちで+，

 8 みんな剣つるぎを持もつ鍛きたえられた戦せん士し。

夜よるに生しょうじる危き険けんに備そなえ，腰こしに剣つるぎを帯おびている」。

 9 「あれはソロモン王おうの寝ね椅い子す。

レバノンの木き+で作つくらせた。

10 支し柱ちゅうは銀ぎん，台だい座ざは金きん，椅い子すには紫むらさきの羊よう毛もう。

内ない部ぶの飾かざり付つけには，エルサレムの女じょ性せいたちの思おもいが込こめられている」。

11 「シオンの女じょ性せいたち，見みに出でていらっしゃい。

ソロモン王おうが花はな婿むこの冠かんむり*を付つけている。

結けっ婚こんの日ひ，王おうの喜よろこびの日ひに母はは君ぎみ+が作つくった物ものを」。