11 ナアマ人ツォファル+はそれを聞いて言った。
2 「こうした言葉が反論されずに済むのか。
多く話せば正しいのか。
3 あなたの無意味な話を聞いて,人は黙るか。
あなたがあざ笑っても,誰も叱責しないのか+。
4 あなたは言う。
『私が教えていることは清く+,私はあなたから見て清い+』。
5 しかし神が話し,
あなたに向かって口を開いてくださればよいのに+!
6 そうなれば,神は知恵の秘密をあなたに明らかにしてくださるだろう。
役立つ知恵にはさまざまな面があるのだ。
あなたは,神があなたの過ちをあえて忘れていることに気付くだろう。
7 神の奥深い事柄を突き止めることができるか。
全能者について知り尽くすことができるか。
8 知恵は天よりも高い。あなたに何ができるのか。
知恵は墓よりも深い。あなたは何を知ることができるのか。
9 知恵は大地よりも大きく,海よりも広い。
10 もし神が通り掛かり,誰かを拘束し,法廷を開くなら,
誰が神に抵抗できるだろう。
11 神は,誰が欺いているかを知っている。
神が悪を見て気付かないことがあるだろうか。
12 愚かな人は,野ロバが人間を産まない限り,理解力が得られない。
13 あなたが心を正し,神に向かって両手を伸ばせばよいのに。
14 もし悪いことをしているのなら,やめなさい。
あなたの天幕に不正を住まわせてはならない。
15 やましいところなく顔を上げ,恐れずにしっかり立てるから。
16 あなたは,受けた災難をいずれ忘れる。
災難はあなたの記憶の中で,流れ去った水のようになる。
17 あなたの一生は真昼よりも明るくなる。
暗闇さえも朝のようになる。
18 希望があるので確信が持てる。
辺りを見回し,安心して横になれる。
19 横になるあなたをおびえさせる人はいない。
多くの人があなたの好意を得ようとする。
20 しかし悪人は目が衰え,
逃げ場を見つけられない。
ただ死を望むだけ+」。