健康状態に及ぼす喫煙の影響
◆ 今や医学の権威者たちは,喫煙が健康状態に悪影響を及ぼすという点で一般に意見の一致を見ている。メディカル・ワールド・ニューズ社の発行した「老人病科」1971年版は次のように述べた。「慢性的な喫煙者の肺の機能は平均して,およそ10歳年上の,喫煙をしない人のその機能のレベルにまで低下している」。
しかしながら,中には,『あまりにも長年たばこをのんできたので,今さらやめたところで何の益にもなるまい』と言う人もいよう。しかし,前述の記事はこう説明している。「喫煙をやめれば,肺の機能は12か月ないし18か月以内に,たばこをのまない人のその機能のレベルにほとんど戻るものである。このことは60歳の人の場合にさえ当てはまる。これで明らかなとおり,回復作用は老齢者の場合でも依然として働いているのである」。
あなたは健康状態を改善し,できれば寿命をさらに伸ばしたいと望んでおられるであろうか。もし,たばこをのんでいるのであれば,みずから行なえることがある。喫煙をやめることである。それは確かに努力するだけの価値がある。