文明の犠牲者
人類学者パウロ・ルーセナによると,ブラジルのインデアンの一部族は現代“文明”の衝撃に直面するよりも死に絶えることに決めている。ペルーとブラジルの国境沿いのジャングルの奥深くに住むマユルナス・インデアンは1972年に2,000人を数えたのが,今では約400人に減少した。性病を含め,石油労働者の持ち込んだ“文明”病は急速に彼らを圧倒した。文明が火をつけたものを終息させようとして最近インデアンたちは,生まれた女の子を殺すことを始めた。マユルナス・インデアンが最も重い罪のうちに数えている『姦淫を犯すようにインデアンの女たちを誘惑する』石油労働者は『事態を悪化させている』と,ルーセナは語っている。