少年たちのために
以前にボーイスカウトの一員だった人は,我が家の伝統で八歳の息子をこの団体に入れるつもりでいた,とワシントンポスト紙への投書に書いている。しかしスカウトの雑誌ボーイズ・ライフの200年記念号を見てこの人の考えは変わった。「鉄砲やピストル,空気銃の広告がやたらに多い」とその人は不満を述べている。「35ページには‘鉄砲’と‘鉄砲の申し子’[大小のライフル]……内表紙は全ページ,空気銃の広告で,‘少年たちは銃がいかに大きな助けとなるかを学べる’とある。……52ページには21ドル95セントで第二次世界大戦の鉄かぶと,明らかに本当のナチのタイプのもの,そのほかに軍服や銃剣などを手に入れる機会が少年たちに差し伸べられている。……この雑誌全体は,こみ合った世界で我々が必要としない,まさにその種類の人間になることを少年に教えるものだ。破壊者ではなく建設者を必要とする世界で,殺すことや,からいばりする態度は必要ではない」。