砂漠の開拓
サウジアラビアの紅海沿岸都市エンボの近郊で,長さ約24㌔幅約7㌔にわたる暑い砂漠地帯が開拓されている。それは巨大な産業コンビナートになる見込みである。そこに大きな海港が三つ築かれ,石油製品や化学製品や鉱物を送り出すと同時に食物などの生活必需品を受け入れることになる。総工費数百億㌦に上る大規模な仕事が幾千幾万という労働者によって始められており,人口2万1,000人のこの町は約25万人にふくれ上がるものと予想されている。真水はどこから得られるのだろうか。一つの代表例は沿岸に浮かぶ船である。日本人によって建造され日本人が配属されているこの船には海水脱塩装置がある。その装置は毎日約189万㍑の飲料水を供給することができる。