敬けんな両親に感謝する
親は,子供たちが責任感のある,神を恐れる大人になることを願って一生懸命に養育に当たりますが,その努力が実るときには満足を覚えます。また子供たちが,親のその教育に対して感謝を表わすときにも,非常な喜びを感じます。
次の手紙は結婚式を終えた息子とその妻が,両親にあてて書いたものです。
「心から愛するお父さんとお母さんへ
「何から書き始めたらいいのでしょう。まず最初に,結婚式の日に示してくださった愛や支えや寛大さに,私たちがどれほど感謝しているかをお伝えしたいと思います。あの日は本当に特別な日でしたし,お父さんとお母さんが出席してくださったことの価値は私たちにとって計ることのできないものでした。しかもそれだけでは足りないかのように,楽しい新婚旅行をするための手助けをしてくださいましたね。これらのことは,お父さんとお母さんが本当にすばらしい,愛の深い,そして物分かりがよくて,愉快なことの好きな親であるか,またこれまでいつもそうであったかをよく示しています。
「私が,狭くてまっすぐな道にとどまれたのはなぜなのか考えたことはありませんか。それは,エホバ神に対する愛に加えて,いつもお父さんとお母さんに深い敬意を抱いていたからです。お二人に対する私の敬意は非常に強かったですし,懲らしめも与えてくださっていましたので,何かをする時や決める時には,慎重に考えました。私が神のご意志を行なえるようになったのも,お二人が首尾一貫して愛し懲らしめてくださったこと,そしてエホバと組織に対する専心を絶えず示してくださったことに負うところが大きいと思います。
「私が子供だったころのお二人に関する思い出をすべて思い返して,それをまとめるとすれば,それらの思い出は,お二人が話してくださったことを全部は覚えていなくても,お父さんとお母さんの際立った行ない,特にエホバや他の人々に示された愛ははっきりと覚えていることを物語るでしょう。
「私たちはお二人を心の底から愛しています。
「あなたの息子と義理の娘
「LとWより」