ゲラルの奔流の谷
(ゲラルのほんりゅうのたに)(Gerar,Torrent Valley of)
近年,古代ゲラルの跡と思われるテル・アブ・フレーラ(テル・ハロル)の0.5㌔ほど南を走るワディ・エ・シャリア(ナハル・ゲラル)がゲラルの奔流の谷に当たるのではないかとされています。ゲラルの奔流の谷の周辺一帯は牧畜生活にうってつけの所でした。奔流の河床に穴を掘れば容易に水を得ることができたようです。(創 26:17-19)族長アブラハムは,一時この地域に外国人として住みました。(創 20:1,2)イサクは後年,飢きんの時にこの地域に戻りました。そして,この地で農業に携わり,羊の群れや牛の群れを飼育しました。(創 26:1,6,12-14)イサクの僕たちは奔流の谷そのものに二つの井戸を掘りましたが,それがもとでそねみを抱いたゲラルの羊飼いたちとの言い争いが起きました。―創 26:17-22。