私達の献身に真実に生きる
献身は神の要求です。イエスは献身についての模範を残されました。イエスがヨルダン河のヨハネのところに来て洗礼を受けられた時に,『御旨を行うためにまいりました』と言われたのです。―ヘブル 10:9,新口。
神の新しい世に於ける生命を得たいと欲する人は,皆神に献身しなければなりません。それだけでなくその献身に真実に生きなければならないのです,聖書には次の様に書かれているのです。『汝神に誓願をかけなば之を還すことを怠る勿れ神は愚なる者を悦びたまわざるなり汝はそのかけし誓願を還すべし』― 伝道之書 5:4。
多くの人々は神の御言葉の知識を取り入れない為に献身していません。又別の人々は,神の新しい正義の世の永遠の喜びよりも一時的な此の世の快楽を好むために,愚かにも,そして利己的にも,神への献身を差し控えています。そして又別の人々は,ヱホバの御名の故に非難を受けるために献身を差し控えています。
更にまた別の人々は,神に献身する際のいろいろの義務を果せないと考えて献身を差し控えています。その様な人々は,ヱホバの約束と力に対する信仰が不足しています。しかし献身しない全ての人々は,この大論争をさけることが出来ません。利己的な理由にもとづいて献身を拒絶する人々は,献身しても不忠実になる人の場合と同じく亡びを必ず受けます。
私達の献身に真実に生きるために私達には何が要求されますか。まず,ヱホバに『専心の献身』を捧げることが必要です。(出エジプト記 20:5,新世。今日,ヱホバの僕達は4つの面で専心の献身を表わすよう努めています。第1に私達は正確な知識を取り入れねばなりません。神の善にして全き御心をわきまえ知る為に心を替えて新たにしなければなりません。日々神の御言葉を学び続け,聖書を読んだり,または聖書研究の手引を精読しなければなりません。聖書の知識を持つ時に,私達は力を得また,私達の献身に真実に生きる仕方を学びます。
次に私達の献身に真実に生きる為には,機会あるごとに献身している他の人々と交わらなければなりません。その事はヘブル書 10章23-25節に命ぜられている通りです。別の処でパウロの示している如くクリスチャンは人体の肢体の様です。私達はお互の助けを必要としています。私達の献身に真実に生きるために,自分の最善をつくすだけでなく他の人をも助けることが必要です。その為にも他の人々との交わりは必要となります。
私達の献身に真実に生きるためには,古い人格を脱ぎ捨ててキリストの如き新しい人格を着る事は是非とも必要です。(エペソ 4:22-24)私達は,『だから,地上の肢体,すなわち,不品行,汚れ,情欲,悪欲,また貪欲を殺してしまいなさい。貪欲は偶像礼拝にほかならない。』とのいましめに注意をはらいなさい。それらの代りに私達は御霊の実を結ばなければならないのです。すなわち『愛喜び,平和,寛容,慈愛,善意,忠実,柔和,自制』です。―コロサイ 3:5。ガラテヤ 5:22-24。
私達の献身に真実に生きるために,一番重要な事柄はヱホバの設立した御国の良い便りを伝道し,ヱホバの最高至上権と御名について証をなし,そしてヱホバの来るべき怒りを悪しき者共に警告しなければなりません。もつとも効果的な仕方でしかもヱホバの御旨にかなう仕方で此の事をする為に,私達は現在ヱホバが用いておられる制度を認めて協力しなければなりません。その制度とはヱホバの証者の新しい世の社会にほかなりません。それで,偶然の場合にも伝道しますがまた公けにも又家から家にも伝道することは必要です。
事実の示す処によると約70万人のクリスチャン奉仕者は自分達のなした献身に真実に生きています。貴方はその一人ですか。