危険なみちびき
アーネスト・ホワイトは「クリスチャン生活と無自覚」という本の中で次のように述べています,「あるクリスチャンたちがみちびきを得る方法の中には,ばかげたもの,それどころか危険なものさえある。一例をあげると,いく年かまえのことだが,私の若い友人は,毎日仕事をはじめるまえに,1枚の紙と鉛筆を手にもって心をうつろにし,その日の仕事にかんする暗示が起こるまで待てと教えられた。そして心にうかんだことを書きつけておいて,その日の活動のみちびきとするわけである。しかし,彼は,あらゆる種類のばかげた考えが,時には悪い考えさえ心にうかんでくることを知った。そして,2,3週間後には,この方法がばかげて危険であることを悟り,やめてしまった。意識的な考えをこのようにして捨てるのは危険である。これは心を制御する力を失うことを意味する……聖書と常識に基づいた指導的原則がある。それらの原則は,われわれが不合理な手段を用いないように保護してくれるものである」。
「あなたはさとしをもってわたしを導き」とエホバ神の霊感を受けた詩篇記者は述べました。正しい導きを得るには,聖書中に与えられているエホバの助言に照らし合わせて,自分の考えをたえず調べて見なければなりません。―詩 73:24。