クリスチャンとして血を避ける
◇ オーストリアで兄弟の一人は孤立した区域で,ある若い夫婦やその小さな息子と共に書籍研究の集りを開いていました。ある日兄弟が訪問した時,夫婦はブタを殺し,当地の習慣として血入りのソーセージを作ったところでした。血を食べる事を聖書はなんと言っているかについて兄弟が説明すると,妻はすぐに「すてましょう」と言いました。妻の両親もブタを殺すところだったので主人はみんなが血をたべないようにするため自分で殺しに行きました。家の前には大きな十字架が立ててありましたが,偶像崇拝に関する聖句を,学んだ後この若い奥さんはすぐにそれを掘りおこして捨てました。おばあさんは大変腹を立て,怒りが静まるまでにずい分時間がかかりました。次に兄弟が驚いたのは,この夫婦が自分たちは正式に結婚していなかったが,「ものみの塔」の記事を読んだからあした正式な手続をすると言った事でした。牧師はこの夫婦が教会で結婚式をしないで,ただ登記だけですませると聞いて,妻も子供も離縁すべきだと主人に言いました。しかし一番の試練は奥さんが手術を受けねばならず,医者が輸血しなければ命があぶないと言った時でした。その翌日彼女は紙に書いて言いました。「私のこれまでの生涯中で一番きびしい日が来ました。かわいい私の息子を愛さずにはいられません。しかし,私は神をも強く愛しています。それゆえ,私は輸血を受けられません」。医者が間違っていました。彼女は快復しました。浸礼を受けました。そして今喜びのうちに自分の創造者に奉仕しています。主人も兄弟と勉強を続けており,妻と共に夏の地域大会に出席しました。(使徒行伝 15:29)―1963年のエホバの証者の年鑑から。