「見よ!」の小冊子から実を結ぶ
◆ フィンランドの一開拓者からの手紙は,たとえごくわずかでも関心を示す人に注意を払うことの大切さを教えています。「家から家の伝道で私はある若い婦人に会い,聖書の話を用いて証言できました。婦人は何かの事情で『楽園』の本は断わりましたが,少し関心があるように思えたので,『見よ! 私は凡のものを新しくする』の小冊子を読むようにすすめたところ,それを求めました。それで,この小冊子からより多くの益を得るための読み方を教えてあげました。この最初の訪問は11月の終わりのことでした。12月初めに再び訪問した時に,婦人はこう尋ねました。『主人も宗教の問題を話し合いたいので,いつか夜家に来ていただけないでしょうか』。約束の晩,私はある人を伴って二人で訪問し,暖かい歓迎を受けました。その主人は宗教問題に深い関心を持ち,聖書を深く尊敬していることがわかりました。話し合いは非常に活発に進み,色々の質問に答えを得た彼はそのたびに,『それで納得しました』と語るのでした。ある晩のこと電話で次のように尋ねてきました。『エホバの証人はクリスマスをどのように祝いますか』。私たちの考え方をわかってはもらえまいと最初に私は考えましたが,それは無用な心配でした。というのは,私が説明すると,よくわかりましたと述べて,こうつけ加えました。『では,クリスマス・ツリーのお金も節約できますね』。この夫婦は一緒にその同じ月に奉仕を始め,夫は職場でも自分の堅い立場を取り,真理に関心を持つ同僚を一人見出しました」。
― 1966年度エホバの証人の年鑑から