賞を獲得した少女
「ひとえに貴協会のおかげです」と高校生の貴代恵さんは日本にある,ものみの塔協会の支部事務所に手紙を寄せています。何をこれほど感謝しているのでしょうか。最近,日本交通安全協会が主催する全国作文コンクールで,貴代恵さんの作文が特選に選ばれたのです。高価な賞にはスウェーデン旅行が含まれていました。
貴代恵さんは,ものみの塔聖書冊子協会が発行した沢山の優れた出版物に対する感謝を表わすために手紙を書きました。これらの出版物がコンクールで良い結果を得るのに役立ったと感じています。貴代恵さんは今回のコンクールのほかにも,学校の代表として何度もスピーチコンテストに出場したり作文コンクールに応募したりしています。「たいていそうしたコンクールでは一つのテーマが定められ,生徒は自分の作文を書くため図書館などで資料を調べます。でも私はそのような苦労もなく,自宅の本棚からすばらしい資料を見つけることができます」と貴代恵さんは述べています。また「老人問題,環境問題,国際関係,人格形成など,どんなテーマであっても,たいてい『ものみの塔』誌や『目ざめよ!』誌の中で徹底的に論じられています」と続けています。
しかし,貴代恵さんは出版物だけに助けられたのではありません。エホバの証人の教育プログラムによって読み書きが上達し,それがコンクールでの優れた結果につながったと述べています。「一時は大学教育に魅力を感じたこともあります」と貴代恵さんは正直に認めています。「しかしこれほど訓練してくれるところがほかにあるだろうか」と考え,今は他の人も自分が受けたこの教育の恩恵を受けられるよう援助する活動に全時間従事したいと願っています。作文で得たこの賞を喜びながらも,貴代恵さんは命の賞を得ることに心を向けています。―フィリピ 3:14と比較してください。