王国宣明者の報告
エホバはご自分の敵よりも強力な方です
悪魔と悪霊たちは,昔から,偽りの宗教や心霊術を用いて,良いたよりを宣べ伝える業を妨害しようとしてきました。聖書はサタンの悪巧みについて,コリント第二 4章4節でこう述べています。「この事物の体制の神が不信者の思いをくらまし,神の像であるキリストについての栄光ある良いたよりの光明が輝きわたらないようにしているのです」。
しかし,エホバ神はサタンよりも強力な方です。エホバの敵が何をしようと,エホバのご意志の達成を阻止することはできません。神のご意志は,「あらゆる人が救われて,真理の正確な知識に至ることなのです」。(テモテ第一 2:4)オーストラリアの王国宣明者から寄せられた次の報告ではこの点が際立っています。
□ 20年間宗教から離れていたある婦人が,再び聖書を読み始めました。こうして聖書に対する関心を取り戻した婦人は,様々な疑問を抱くようになり,その答えが見いだせるよう神に助けを祈り求めました。この婦人は真理を探究したいと思いましたが,以前の宗教に戻ったところで,問題は解決しないことを知っていました。そこでむしろ,ある古本屋へ行き,宗教に関する本があるかどうか尋ねることによって真理の探究を始めました。
書店の女性経営者は,宗教書が1冊,店ではなく自宅にあることを思い出しました。それは「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」というタイトルの本で,エホバの証人が発行したものでした。婦人はその本を熱心に読み,聖書に関する多くの疑問の答えを得ました。彼女は電話帳でエホバの証人を探し,ついに連絡を取ることができ,聖書の定期的な研究を始めました。
□ ある若い女性はお守りを売りたいと思って地元の新聞に広告を出しました。その広告によれば,『たいへん強力な中世のお守り』ということでした。エホバの証人のある婦人がこの広告に目を留めました。広告には電話番号が載っていたので,その婦人は広告主の女性に電話をかけ,そのお守りの力なるものの出所についてその女性に話すことにしました。その後,二人は悪霊の活動に関する聖書の見方について話し合いました。すると,お守りの持ち主の若い女性は,ちょうど1日前,悪霊の問題で神に助けを祈り求めたことを打ち明けました。そのエホバの証人は電話でさらに話し合う約束をしました。
彼女がまた電話をしたとき,若い女性は留守でしたが,電話に出た母親は,「娘に何とおっしゃったのかは存じませんが,本当に奇跡みたいなことが起きました」と言いました。母親の説明によれば,その娘は最初の電話の後,サタンのことを扱った絵や本を全部処分して聖書を読み始めたとのことでした。
その後まもなく,この若い女性を個人的に訪問することが決まり,彼女はエホバの証人と共に聖書を定期的に研究する勧めにすぐ応じました。そして,エホバの証人のクリスチャンの集会にも出席し,彼らと交わるようになりました。この度もまた,エホバは聖書の真理に関する正確な知識の光を輝かせて悪霊たちを打ち破られました。