「針の穴」
● イエス・キリストは,王国に入ることの難しさを例えで説明し,こう述べました。「富んだ人が神の王国に入るよりは,らくだが針の穴を通るほうが易しいのです」。(マタイ 19:24)その針の穴とは一体何でしたか。それは普通の縫い針のことでした。「新約聖書の用語解説辞典」はこう述べています。「狭い門を指すのに『針の穴』という語を使うのは,新しい考え方のようである。そうした考えが昔からあったことを示すものは何もない。主がその言葉を語った目的は,それが人間にとって不可能であることを言い表わすことにあった。針が普通の針以上のものを意味すると考えて,その困難さを和らげようとする必要はない」。