第4課
エホバの証人はなぜ「新世界訳聖書」を発行しましたか
エホバの証人は以前,さまざまな訳の聖書を使用し,印刷し,頒布していました。しかしやがて,新しい訳の聖書を発行する必要があることを見て取りました。神のご意志は,すべての人が「真理の正確な知識」を得ることであり,その助けとしてさらに良い訳が必要だったのです。(テモテ第一 2:3,4)そのため1950年以降,英語の現代語による「新世界訳」を分冊で発行しはじめました。それをもとに正確で忠実な翻訳が行なわれ,現在では130を超える言語で「新世界訳聖書」が出されています。
理解しやすい聖書が必要でした。言葉は時代と共に変化します。翻訳聖書の中には,意味のつかみにくい表現や廃れた表現が使用されているものも少なくありません。さらに,原文にもっと近い年代の,より正確な古代写本が発見され,聖書のヘブライ語やアラム語やギリシャ語の理解が増し加わりました。
神の言葉をそのとおりに伝える翻訳が必要でした。聖書の翻訳者たちは,神の霊感のもとに記された書物を改変するのではなく,原文の意味を忠実に伝える必要があります。しかし,ほとんどの翻訳聖書では,神のお名前エホバが用いられていません。
聖書の著者に誉れを帰する聖書が必要でした。(サムエル第二 23:2)下の写真にもあるように,エホバという名前は最古の部類に入る聖書写本に約7,000回出ており,もともと出ていたそれらの箇所で「新世界訳」はエホバの名を用いています。(詩編 83:18)多年にわたる勤勉な探究の結果であるこの聖書は,神の考えを明快に伝えており,読みやすいとお感じになるでしょう。ご自分の言語の「新世界訳」を持っている方もそうでない方も,エホバの言葉を毎日読むという良い習慣を持つことをお勧めします。―ヨシュア 1:8。詩編 1:2,3。
エホバの証人が,新しい翻訳聖書が必要だと考えたのはなぜですか。
神のご意志を学ぼうとする人は,毎日どんな習慣を持つと益を受けますか。