無神論者も聖書を学ぶ
ここ東洋では友人や親類の者が大きな影響力を持っているため,家族そろって聖書を勉強すると,きわめて効果的です。台湾のある伝道者は家から家に伝道しているとき,ちょうど仕事に出かけようとしていた婦人に会いました。その婦人は忙しかったにもかかわらず,聖書を知りたいとの希望を述べたので,伝道者は次の日曜日の朝訪問することをとり決め,婦人とその夫の両方に話すことにしました。二人ともクリスチャンではないとの事でした。伝道者が再び訪問したとき,大学教授の夫に会いました。この人は神を信じていませんでした。多くの宗教の話を聞いたこともありましたが,そのどれからも自分の疑問の答えを得られなかったのです。それで聖書の勉強をすすめられると,「私にはかまわないで下さい。あなたの御希望にそうことはできませんから。家内とだけ勉強して下さい」と言いました。しかし,できる限り御質問にお答えしますから,とにかく一緒に座って聞いて下さいと,伝道者はすすめ,中国語の「楽園」の本を用いて研究が始められました。そして驚いたことに,第1章を学ぶうちに,創造と創造主について抱いていた最も困難な質問に教授は答えることができたのです。疑問は解け始め,「もし神が存在すれば」という言葉を使わなくなったのは,大きな変化でした。創造の記録に関して,聖書と真の科学が調和しているのに驚嘆したこの教授は,次のように語りました,「たしかにこのように広範囲な準備をして,人間に楽園の住み家を与えられた神は,人間に対する大きな愛を表わされています」。いまこの人は,従順な人類に楽園を回復するエホバの御目的を更に深く学び,よい進歩を見せています。―1962年度エホバの証者の年鑑(英文)より。