必要の大きな所で奉仕する日本の姉妹
● 国外で奉仕するか,あるいは本国で奉仕するかを決定するのは,必ずしも容易ではありません。しかし,いったん必要の大きな場所で奉仕することを決めるならば,それに祝福のあることがわかります。不信者の両親に伴われてパキスタンへ行った日本の一姉妹は,このことの確かさを経験しました。ある夜のこと,集会から帰宅した時,日本人の夫婦とそのめいに会い,エホバの証人についてたくさんの質問を受けました。その主人は自分のめいに聖書を教えてくれるのはどうかと姉妹に勧めました。しかしめいは,日本でバプテスト教会に行っていたが何も学ばなかったと述べ,研究をあまり望みませんでした。けれども,彼女は姉妹といっしょに集会に出席したいと言いました。このことから週2回の研究がとりきめられました。4か月後に日本へ帰るまで,その娘さんは定期的に集会に出席し,また聖書を学んだことに対してしきりに感謝のことばを述べました。彼女は帰国すると,家族,友人,親類,牧師などの反対に会いました。さっそく彼女は土地のエホバの証人の会衆と交わりました。片足が不自由なこの娘さんから,それ以後の便りを受け取った姉妹はそれをうれし涙で読みました。「私はしばらくサタンに試みられましたが,今,何をすべきかわかりました。私は伝道を始めました。今,私は毎回の奉仕で2時間半歩けるようになりました。このように長い時間歩くことなど,これまでに経験したことがありません」。彼女は真理を学んで心から喜びにあふれ,浸礼を考えています。
― エホバの証人の1968年度年鑑より