記念すべき夜
ニサン14日は,イスラエルがエジプトからの救出を年に1度記念した日です。特別の食事をして毎年この日を記念するよう指示されていました。また,その食事の際に,戸柱と戸口の上部に付けられた過ぎ越しの子羊の血のおかげで,イスラエル人の家の初子が神のみ使いによる刑の執行を免れたいきさつを子供たちに説明することになっていました。―出エジプト記 12:21-27。
それから1,545年後の同じニサン14日に,イエス・キリストは天の王国の成員となる見込みを持つ弟子たちのために過ぎ越しに代わる新しい祝いを制定されました。イエス・キリストは,簡素な儀式の際に,人類のために犠牲にする自らの人間の命の象徴として,パン種を入れないパンとぶどう酒をお用いになりました。イエスの犠牲には,人を救う点で過ぎ越しの子羊の犠牲よりも勝った力があります。(ヨハネ 1:29)ご自分の犠牲の記念式を制定するにあたってイエスは,「わたしの記念としてこれを行ないつづけなさい」と言われました。―ルカ 22:19。
エホバの証人は,この極めて重要な記念式にご出席くださるよう皆様をご招待いたします。今年,わたしたちの用いている暦でニサン14日にあたる日が始まるのは,4月4日 木曜日の日没後です。その日に最寄りの王国会館で催される記念式に出席できます。時刻について正確なことはお近くのエホバの証人にお尋ねください。