大患難
聖書の証拠は,西暦70年にエルサレムを襲った患難がそれよりもはるかに大きな将来の患難を指し示していることを示唆しています。エルサレムが滅亡してから約30年後,すべての国民,部族,および民の中から来る人々の大群衆に関連して,使徒ヨハネは,『これは大患難から出て来る者たちである』と告げられました。(啓示 7:13,14)それよりも前に,使徒ヨハネは,「四人のみ使い」が神の14万4,000人の奴隷たちに証印を押す業を完了させるため,破壊的な風を押さえているのを見ました。この証印を押す業は,地上のエルサレムを襲った患難の後に行なわれることがイエスにより予告されていた,「選ばれた者たちを集める」業と結びつけられているようです。(マタイ 24:31)したがって,選ばれた者たちが集められて,彼らに証印を押す業が完了した後,そして四人のみ使いたちが四方の風を放って地や海や木に吹きつけさせる時,「大患難」が訪れるに違いありません。(啓示 7:1-4)大群衆が「大患難から出て来る」という事実は,彼らがその患難の際に生き残ることを示しています。これは,使徒 7章9節と10節の『神は[ヨセフ]と共におられて,そのすべての患難から彼を救い出された』という同様の表現により確証されています。ヨセフがそのすべての患難から救い出されたことは,患難に耐えることができただけでなく,苦難に遭遇しながら生き残ったことをも意味しました。