特集記事 | 愛する人を亡くしたとき
亡くなった人々は生き返る!
2番目の記事に出てきたゲイルは,夫のロバートを亡くした時,悲しみが消え去ることは決してない,と思っていました。しかし今では,神の約束された新しい世で夫が復活してくる日を心待ちにしています。「わたしの好きな聖句は,啓示 21章3,4節です」とゲイルは言います。そこにはこう書かれています。「神みずから彼らと共におられるであろう。また神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」。
「この言葉はすべての人に希望を与える約束です。でも気の毒なことに,人々は愛する人を亡くしても,その人が復活してくることを知りません」とゲイルは言います。それで,自らの信仰に従い,ボランティアとして福音を宣明する活動に多くの時間を費やし,将来「死はなく」なるという神の約束について隣人に伝えています。
「信じられない!」と言う人もいるでしょう。では,ヨブという男性の例を考えてみてください。ヨブは,重い病気にかかっていました。(ヨブ 2:7)死んでしまいたいと思いましたが,死んでも神がこの地に復活させてくださると信じていました。それで,確信を込めてこう語りました。「ああ,あなたが私を[墓]に隠し……てくださればよいのに。あなたは呼んでくださり,私はあなたに答えます。ご自分のみ手の業をあなたは慕われます」。(ヨブ 14:13,15)ヨブは,自分の死を神が惜しんで,ぜひとも生き返らせたいと思ってくださる,と確信していたのです。
神は間もなく,パラダイスへと変えられていく地上に,ヨブや数えきれないほど多くの人々を復活させます。(ルカ 23:42,43)使徒 24章15節に,「復活がある」と書かれているとおりです。イエスもこう述べています。「このことを驚き怪しんではなりません。記念の墓の中にいる者がみな,彼の声を聞いて出て来る時が来ようとしているのです」。(ヨハネ 5:28,29)ヨブは,こうした約束の成就を経験することでしょう。そして「若い時の精力」を取り戻し,肉体は「若いころよりもみずみずしく」なり,その状態をいつまでも保つことになります。(ヨブ 33:24,25)神の憐れみにより地上に復活し,感謝して神に従う人すべてにも,それと同じことが起きるのです。
愛する人を亡くした悲しみは,この一連の記事で述べたとおりにしても,完全に消え去るわけではないかもしれません。しかし,聖書中の神の約束を思い巡らすなら,真の希望と前進する力を得ることができます。―テサロニケ第一 4:13。
悲しみに対処する方法について,もっと知りたいと思われませんか。また,「神はなぜ悪と苦しみを許しているのか」といった疑問の答えも知りたいと思われませんか。聖書が差し伸べている,慰めとなる現実に即した答えについては,エホバの証人のウェブサイトjw.orgをご覧ください。