忠誠のうちに歩む
1 「われわが完全によりてあゆみたり」。(詩 26:1)ダビデのこのことばをそのままわたしたちは語ることができますか。わたしたちはクリスチャンとして道徳的で正直な生活を送っていますか。この世の堕落した行為を避けていますか。エホバのお名前と王国を宣べ伝えることによってエホバの立証にあずかれる特権を高く評価していますか。妨害や迫害がどんなものであれ,王国の活動に定期的に参加することにより忠誠を保つよう努力しますか。忠誠の中に歩んでいることを知るのは,確かに喜びと満足をもたらします。
2 わたしたちの王国の活動には,なんという喜びがいつも見い出されることでしょう。わたしたちは,エホバからの招待を受けて,創造者で宇宙の支配者であられる「エホバご自身」を代表しているのです。(詩 96:10)このわざは天使の導きの下にあります。(黙示 14:6)伝道されている真理は一番重要なものであり,わたしたちが話しかける人々の命がかかっています。わたしたちは,自分が仕えているかたを喜ばせています。(箴言 27:11)わたしたち自身は永遠の命をもって報われます。(ロマ 10:10)それで,エホバへの奉仕に喜びをもって忠誠を保つべき理由が多くあります。
3 戸別訪問の奉仕に忠誠を保つ者として,わたしたちはできるかぎりあらゆる機会に聖書を用いることを念頭におくべきです。聖書はわたしたちの主要な教科書ですから,それに注意を引きたいと願っています。興味をひき起こす1,2の聖句を含む,よく準備された聖書の話があるなら,わたしたちのわざに対して敬意が払われるでしょう。確かに,聖書を全く開かないで書籍を100円で配布しながら区城を早く回るのは容易なことかもしれません。しかしわたしたちは単に「神のことばを売り歩く者」でしょうか。決してそうではありません。むしろ,「真心から……神からつかわされた者として語っているのであり,わたしたちが聖書を用いていることはその事実を裏付けています。(コリント後 2:17,新)そのうえ,通常の戸別訪問で文書を配布したのち,できるときはいつでも時間をさいて,聖書を用いる無償の家庭聖書研究の取り決めを家の人に説明すべきです。
4 わたしたちは,研究している人々も忠誠を保つ人になってほしいと願っています。わたしたちはその目標に向かって積極的に努力しているでしょうか。研究生が「真理」の本を通して学ぶ原則を深く考え,それを適用するのを助けていますか。会衆や群れの人々と交わるよう暖かく励ましますか。研究生を助ける別の方法は,余分に読書するよう励ますことです。研究生は協会の出版物すべてを持っていますか。6月のあいだ,あなた自身が持っている大小さまざまな文書のうちで,研究生が持っていないものを彼らに見せるよう努めることができます。研究生がそのうちのどれかを注文したいと願うなら,次の訪問の時に渡せるでしょう。また,「すべてのことを確かめよ」や学校「案内書」をほしいと願うかもしれません。それらの本の使い方を説明することにより,神権宣教学校に出席して,その益を受けるよう励ますことができるでしょう。いずれの場合でも,研究生が余分に読書し聖書を調べるように励ましましょう。
5 忠誠を保つ証人となるようにとの呼びかけは,会衆内の経験を積んだ伝道者にのみなされているのではありません。しばらくの間わたしたちと研究してきた人々に注意を向けるのに,今は良い時期ではありませんか。もし研究生が真理の正確な知識に至るようになり,学んだ事によって心が感謝の気持ちで満たされ,クリスチャンの原則に従おうと生活を調整しているならば,野外奉仕にわたしたちと一緒に行くよう招待するのをさし控えるべきでしょうか。
6 この邪悪な体制が滅びてしまうとき,どれほどの人々がエホバの側に忠誠のうちに歩んでいるでしょうか。マタイ伝 28章18,19節にしるされている,弟子としなさいという命令には何も述べられていません。マタイ伝 24章14節に与えられている,すべての国民に良いたよりを伝えなさいとの命令にも,人数は述べられていません。しかし黙示録 7章9,15節は非常に励みを与えるものとして「大なる群衆」が答え応じて,昼も夜も神殿でエホバに熱心に仕えることを予告しています。わたしたちは個人として忠誠のうちに歩んでいることを確信し,それからエホバがご自分のほまれとなるよう事を運ばれるのを忍耐強く見守るのはどうですか。6月のあいだ従事すべき多くのことがあります。そして豊かな実りがあることをエホバは約束されています。
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神への忠誠によって神の正しさを立証しなさい
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