良いたよりを伝える ― 試してごらんになりましたか
1 何をですか。数か月前に出された「わたしたちの王国奉仕」に載せられた提案をです。
2 次のように問いかけていた記事を覚えておられますか。「あなたは一日の間にどれほど大勢の人とすれ違いますか。……そうした人々のうちどれほどの人が兄弟たちの一人から良いたよりを聞いているだろうか,といぶかったことがおありですか。そして,聞いていない人はどれほどいるのでしょうか」。そうした人々を助けるためにわたしたちは何をしているでしょうか。例えば,最近は家から家の奉仕をしていると不在の人がずいぶん多いことに気付きますが,そのような際あなたは,戸外で仕事をしている人や通りがかりの人に話しかけようと努めますか。これが示された提案の一つでした。それを試してごらんになりましたか。
3 その記事は続けてこう問いかけていました。「みなさんの区域には,良いたよりを一度も聞いたことのない人々がどれほどいるでしょうか。家から出掛ける時,行きちがう人々に目を向けてみてください。立って待っている人もいます。ベンチや車の中で腰を下ろしている人もいます。ぶらぶら歩いている人もいます。彼らに近づくことができますか」。そうしてごらんになりましたか。
4 一人の姉妹は協会に手紙を寄せ,次のように述べています。「『どれほど大勢に接触できますか』という記事(1979年1月号『わたしたちの王国奉仕』)を読んで,わたしとほかに4人の開拓者は記事の中の提案を試みてみました。わたしたちは通りにいる人々に近づいて,より良い政府について話し始めました。次々と良い話し合いが行なわれ,ちょうど一時間過ぎた時には,わたしたち5人で27冊の本を配布していました。一人の娘さんはわたしたちにわざわざ近づいて来て本を求めました。始めから終わりまで本当に楽しい経験でした。わたしたちのだれも以前にこのような事をしたことがありませんでしたから,最初はドキドキしましたが,それを克服するようエホバが助けてくださったことを感謝しています。ぜひもう一度計画しようと思います」。
5 別の人も手紙で次のように述べています。「私たちは忙しくなさそうな人々に近づいてみました。話し合いは大抵,要領を得た簡潔なものとなりましたが,かなりの興味を示した幾人かの人と長い話し合いも楽しむことができました。話し合う人々を選ぶようにとの提案を私たちは感謝しました。特に10代の人々や年配の男の人たちなど戸口ではめったに会う機会のない人たちに対して成功したようです。ある兄弟は,公共の場所でベンチに掛けて休んだり待ったりしている人々に近づいて最も成功したと言いました。風呂場に赤ちゃんはおらず,けたたましい電話の音もなく,こんろに食物ものせていないので,話しかけた人々の注意がそらされることはあまりありませんでした。初めはドキドキしましたが,それがなくなってからは,皆とても楽しい時間を過ごしました。また会った人々を再訪問していくつかの良い結果も得られました」。
6 だれでも分かるとおり,わたしたちが人に関心を示す際,その人は何も閉じられたドアの背後にいなくてもよいわけです。しかし,あなたは外出している人にどれほど多く近づきますか。それを試してごらんになりましたか。人々に対するあなたの愛,彼らと真理を分かち合いたいというあなたの願いこそ,そうするようあなたを動かすものです。
7 それを試してみたいと思われますか。「わたしたちの王国奉仕」1979年1月号の「どれほど大勢に接触できますか」を復習するなら,お役に立つことでしょう。