ローマ
注釈 7章
体: 直訳,「器官」。ロマ 6:13の注釈を参照。
私たちは,律法から解放されました: ロマ 7:1-6で,パウロは,ユダヤ人のクリスチャンがモーセの律法から解放されたことを例えを使って説明している。妻は夫が生きている限り夫につながれているが,夫が死ぬと状況が変わる。夫との結婚関係はもはや有効ではなくなり,妻には別の人と結婚する自由がある。この変化はクリスチャンが「罪に関しては死んだ」時の変化に似ている。(ロマ 6:2,11)ユダヤ人のクリスチャンは,贖いとなった「キリストの体により律法に対して死んだ者とされ」,「別の方のもの」つまりキリストのものとなった。(ロマ 7:4)パウロはガラ 3:13でこう説明している。「キリストは私たちを買い取ってくださいました。……私たちの代わりに災いを被ることによって,私たちを律法の災いから解放してくださったのです」。キリストに信仰を示す人は,以前の状態に関して比喩的な意味で死に,もはや古い責務を果たす必要がなくなった。その人は「新しい意味での」奴隷になることができた。(ロマ 7:6)このようにして死んだ人は当然身体的にはまだ生きていて,正しいことの奴隷としてキリストに従う自由がある。(ロマ 6:18-20。ガラ 5:1)
奴隷: ギリシャ語聖書のヘブライ語訳の1つ(付録C4のJ18)は,「エホバの奉仕者」としている。
体: 直訳,「器官」。ロマ 6:13の注釈を参照。