エラサル
(Ellasar)
アブラハムやロトの時代にアルヨクが治めていた王国,もしくは都市。(創 14:1)エラサルの王アルヨクは,シナルのアムラフェル,エラムのケドルラオメル,ゴイムのティドアルといった王たちと連合し,“シディムの低地平原”,つまり“塩の海”で,反逆した都市国家(ソドム,ゴモラ,アドマ,ツェボイイム,およびベラまたはゾアル)の王たちに戦いを仕掛けました。反逆者たちは撃ち破られ,その時ソドムに住んでいたロトも,とりこにされて北の方へ連れ去られました。しかし,アブラム(アブラハム)は同盟者であるマムレ,アネル,エシュコルと共にダンで4人の王の連合軍に追いつき,そこで彼らを敗走させ,ロトと人々を救出し,貨財を取り戻しました。―創 14:1-16,24。
古代エラサルを現在知られているいずれかの場所と明確に同定することは,今なお研究者たちの課題です。