勤勉に働いて,約束を受け継ぐ人になりなさい
1 わたしたちは聖書を研究することにより,エホバが数多くのすばらしい約束をしてくださっていることを理解するようになりました。しかしだれがそれらの約束を受け継ぐのですか。使徒パウロは,ヘブライ人に次のように書き送って答えています。「神は不義なかたではないので,あなたがたがこれまで聖なる者たちに仕え,いまなお仕えつづけているその働きと,こうしてみ名に示した愛とを忘れたりはされないからです。しかしわたしは,あなたがたひとりひとりが同じ勤勉さを示して,希望に対する全き確信を終わりまで保つようにと願います。それは,あなたがたが怠惰な者となったりせず,むしろ,信仰としんぼうとによって約束を受け継ぐ人びとに見倣う者となるためです」。(ヘブル 6:10-12)エホバは偉大な働くかたであられ,わたしたちが行なったわざを認めてくださいます。それでパウロは,もし正しい種類の仕事であるなら,エホバはわたしたちのわざをお忘れになることはないと,わたしたちに思い出させています。そこには勤勉さがなければなりません。それは活発で勤勉な奉仕を着実に,忍耐強く行なうことを意味します。もしわたしたちが今までエホバの奉仕を行なってきたのであれば,それは良いことです。しかし,わたしたちの決意はこの同じ勤勉さを最後まで示し続けることです。なぜなら報いはほんとうに大きいものだからです。
2 さてわたしたちは今,「目ざめよ!」の予約運動を始めようとしています。今年は2か月の運動になりますが,過去において「目ざめよ!」の予約運動は豊かに祝福されてきました。わたしたちが3万294件という今までの予約の最高数を得たのは1970年10月でした。1973年1月には,3万132件の新予約を得てその最高数に非常に近いところまで行きました。わたしたちは今年の10月に,再び3万件以上の予約を得て,あるいは新最高数に達することができるでしょうか。その秘決は,ひとりひとりが予約を得るため10月1日から勤勉に奉仕することです。みなさんは,特別な「王国ニュース」を配布した区域を再び伝道することになります。中には,このパンフレットを通して深い関心を持つようになり,その最後のページの下欄に「目ざめよ!」の予約が勧められているので,もうすでに予約することを考えている人がいるかもしれません。それらの人たちや,関心を示す他のすべての人たちに最近のいくつかの号,それに特に,犯罪と飢きんの問題を特集している10月8日および22日号の「目ざめよ!」を見せてください。もしどの家ででも熱心に提供するなら,予約することを望む人が多いことに気づかれるでしょう。ある人は「目ざめよ!」と「ものみの塔」の両方を予約したいと思うかもしれません。特別な関心を示すすべての人には,両方の予約を勧めてください。
3 朝(または午後),毎回奉仕に出かける前に,家族または群れの伝道者たちが,用いようとする聖書の話と提供をいっしょに練習するのは良い計画です。今年の4月に東京・阿佐谷会衆では4人の姉妹たちがこの方法で,『平和 ― それは永続しますか』という聖書の話を練習しました。午前中の奉仕でそれらの姉妹は,ダブルの予約を主として11件の予約を得ました。みなさんの伝道の群れでもこのことを試みてはいかがですか。みなさんが,4月の「王国奉仕」の2ページに載っているこの聖書の話を,10月8日号の「目ざめよ!」,そして「犯罪に対して何をできますか」という質問を紹介するさいに,適応させることが提案されています。あなたもきっと成功を収められるに違いありません。
4 予約活動のために良い備えをする一つのたいせつな段階は,雑誌にどんなことが書かれているかを知ることです。みなさんが10月と11月の雑誌を受け取ったら,できるだけ早く,それらの雑誌を通読し,土地の人びとの興味をひくと思われるいくつかのきわだった点にしるしを付けてください。そうすれば,あなたは興味深く,しかも確信を抱かせる方法で雑誌を提供する良い備えができたことになります。わたしたちは自分のわざに巧みになるにつれ,もし提供物を首尾よく配布したいと思うなら,提供物を提供しなければならないことを学びました。もしわたしたちが,雑誌の中の少なくとも一つのおもな点に注意をひくなら,雑誌はもっと興味をひくものになるでしょう。
5 もう一つたいせつな事は,予約を得る個人の目標を持つことです。会衆の伝道者ひとりひとりが10月と11月の間に少なくとも1つの予約を得るよう一生懸命に努めるのはいかがですか。もし望むなら,自分自身のためにもっと高い目標を定めることができます。一時,正規,特別開拓者たちも,予約を得る目標を定めることができます。区域の性質や機会に応じて,1か月に5件,あるいは30件もの目標かもしれません。自分の目標を定め,その目標に達するよう喜びのうちにあらゆる手段を用いるのは,各自めいめいがすることです。その目標が達せられても,達せられなくても,あなたは努力をしたのであり,そのことがあなたに満足をもたらすのです。―コロサイ 3:23,24。
6 勤勉であることから多くの益がもたらされます。わたしたちが野外の奉仕の務めで会う人びとにとっては永遠の命を得る機会となります。勤勉であるわたしたちにとっては,神がわたしたちのわざを忘れることはなく,また,そのわざはむだではなく,わたしたちが約束を受け継ぐという保証があります。―コリント前 15:58。