すべての人を援助するすばらしい手だて
1 「これこそわたしたちに必要なものです」。ある長老は会衆に向かってこのように述べました。「これは羽がはえたように出ていきます」と別の兄弟は語りました。関心を持つ一婦人は協会に次のような手紙を寄せてきました。「120ドルの小切手を同封しました。これはとりあえず60冊分の代金です。できるだけ早くお送りくださいませ」。そうです,このような言葉を取り上げればきりがないほどです。それらは,すべての人を援助するすばらしい手だてがわたしたちのもとにあることを示しています。その手だてとは何ですか。それは,「わたしの聖書物語の本」です! 1978年の「勝利の信仰」国際大会で発表されて以来,19の言語で900万冊以上が印刷され,1980年中にさらに12の言語で印刷するための製版準備が行なわれています。
2 この出版物をどのように活用できますか。目や心に訴える優れた特色が数多くあります。例えば,年代順に書かれていること,大きな活字の印刷,たくさんのさし絵,一人で学べる形式になっていること,各々の物語が短いことなどです。すべての人を援助するためにこれらを活用することができます。
すべての人の助けになる
3 『絵は多くの言葉よりも語る』と言われる通り,この本のさし絵が持つ,教える面での価値は実に大きなものです。ある親は,「息子に読んで聞かせている間,さし絵があるおかげで息子は注意を集中しています」と述べ,さらに,「さし絵を見ると,息子が物語を生き生きと思い出すのに驚いています」と書いています。
4 「この本が特に幼い子供たちのために作られたものであることはわたしも知っています」,と16歳になるある伝道者は述べ,こう書いています。「わたしも自分が子供であるとは思いません。でも心の底から言えることですが,この本は,今までわたしが読んだものの中で,聖書に次ぐすばらしい本です」。
5 聖書の記録が起きた順番に出てくるので,長年聖書を学んでいる人たちからも感謝されています。ある姉妹はこう述べました。「わたしは人々や出来事に歴史上の正しい位置づけをすることで問題を抱えています。それで,この本は本当に助けになります。宣べ伝える業をしていると,年代順に書いた本を手に入れたいと思っているお年寄りに大勢お会いします。この本はその必要を満たすものです」。ある姉妹は,視力が落ちてきたので,大きな活字は夜読み易いと述べ,次のように付け加えました。「本の底を流れている,『エホバが「いけない!」と言われたら,してはいけない。何かしなさい,と言われたらそれをしなさい!』という音信は,おばあさんたちの耳にもりんりんと鳴り響いてきます」。年配の人々もこの本を感謝しているのです。
どのように提供するか
6 「聖書物語」の本をどうすれば効果的に配布できますか。多くはあなた次第であり,あなたがその本をどう感じているかにかかっています。それはなぜ価値のある本だと思われますか。確信と熱意をもって,その本についてどう感じているかを人々に伝えてください。それは主として幼い子供を念頭に準備されたものですが,言葉が洗練されているので多くの大人にも訴えるものがあります。それで,この本をあらゆる年齢層の人々に提供することをためらう必要はありません。
7 夏休みが終わって再び学校に通っている若い伝道者のみなさんは,この本を学校に携えて行って友だちに紹介したいと思われるかもしれません。別の生徒と普通の会話をしている時に,次のように言ってもよいでしょう。「夏休みに何をしたの?」(答える時間を与えます。)その答えによって次のように言うこともできます。「ぼくたちは,[都市の名前を挙げ] で四日間,エホバの証人の大会があって行って来たんだよ。[返事を聞いてから] こういう大会は毎年あるんだけど,2年前の大会の時には,とてもおもしろい本が発表されたんだよ」。それからその生徒に本を見せます。一部求めて読んでみたいと思うか尋ねてみてください。もしかしたら,あなたはこれと異なる方法で提供するかもしれません。でも,次の事も忘れないでください。その本のあなたが好きなところを見せてあげれば,相手の人も同じととろに興味を感じるかもしれません。
8 あるいは,家の人と話す際に,自己紹介をしてから次のように言えるかもしれません。「多くの方々がとても感謝しているものがあるのですが,それをお分かちしています。『わたしの聖書物語の本』と呼ばれるこの美しい出版物です。たぶんこのような質問の答えについて考えたことがおありではないでしょうか」。次いで第1部を開いて,「創造から大洪水まで」の見出しの下にある1節を読みます。それからページをめくって,第1話および第2話のさし絵に注意を向け,ふさわしい注解を加えます。
9 別の方法として次のように言うこともできます。「こんにちは。ご近所に住む者として,良いたよりをみなさんにお伝えできるのをうれしく思います。わたしたちのほとんどは,死というもののために親しい友人や親せきを亡くした経験があります。その人々はどうなってしまったのだろうか,とか,彼らには何かの希望があるのだろうか,といった疑問をお持ちになったことがおありではないでしょうか」。(反応の余裕を与える。)92話を開き,イエスがなさった事柄を示す絵を見せます。それからその話の最後の節を読みます。最後に次のように言います。「この出版物は子供も大人も含めてわたしたちすべてのために書かれたもので,神がわたしたちに対して抱いておられる愛と関心を良く知る上で助けになります。これは1,200円のご寄付でお分けしています」。
10 9月中,わたしたちは「聖書物語」の本を野外奉仕で特に用いますが,家や人が月の提供物を断わる時に提供できる他の出版物も持って行くのは良いことです。
11 多くの親たちは,子供たちに真理を教えたり,それについて話し合うのに「聖書物語」の本が有用なものであることを知りました。それをお子さんと読んでおられますか。そうなさるようにお勧めしたいと思います。
12 本当に,すべての種類の人々を助けるのに用いることのできるこのようなすばらしい手だてを備えてくださったことに対し,わたしたちはエホバに感謝せずにはいられません。―マタイ 9:36-38。