良いたよりを伝える ―「わたしの聖書物語の本」を用いて
1 「わたしの聖書物語の本」は必要を満たしてきました。自分の子供を教えることに関心を持つ親たちは,その目的で企画された本を必要としていました。協会はその必要を知り,それを満たしたのです。この本は簡潔ですが,子供じみたものではありません。その大きな文字の印刷は,子供にも大人にも感謝されています。多くのさし絵は,若い人の思いに訴えています。生き生きとした仕方で述べられている短い物語は,若者たちの注意を引き付けます。子供たちは,聖書の物語から教訓と原則を引き出していて,かつ若い人の思いで把握できる仕方でそれらを説明しているものを必要としているのです。
2 家族の研究を司会するのに困難を覚えていたある親は,この本を用いるようになってから,うれしそうにこう語りました。「子供たちもわたしも,今ではとても研究が楽しくなりました」。ある母親は,喜びを隠しきれずこう書いてきました。「わたしの5歳の子供は床につく時に必ずその本をわたしのところに持ってきます」。別の母親は,子供たちとわずか数回研究した後で楽しそうにこう述べました。「子供たちの小さな頭でこんなに把握できるなんて驚きです」。
3 この本を好んでいる子供たちからの声も聞いています。一人の子供は,「この本は聖書を生き生きとさせました」と語ってくれました。一人の十代の若者は,「この本を読み始めたらなかなか読むのをやめられませんでした」と述べました。8歳の子供は,「この本は生まれてから一番好きな本!」と叫びました。10歳の子供は,「わたしはイエスの弟子たちのようにイエスに信仰を持ちたいと思います」と言って,この本に対する感謝を表わしました。
4 これらの言葉は,この本を上手に用いるようわたしたちを励ますはずです。あなたは,他の人にこの本を非公式に提供する機会を思い浮かべることができますか。この本を学校に持って行って,クラスメートに何冊か配布した子供たちがいます。多くの教師がその本を入手し,後で自分のクラスに物語を読んだ教師も数人いました。訪問してきた友人や隣人にその本を見せただけで,多くの配布があったこともあります。親類や同僚に贈り物としてあげた結果,多くの配布になったこともあります。ある兄弟は,毎日公共の乗り物に乗っている間にこの本を見せたり,読んだりするだけで,聖書について多くの会話をすることができました。
5 戸口から戸口で「聖書物語」の本を提供する際,家の人の手に渡すことができれば,自然に配布されるようなものと感じている人は大勢います。その控え目な価格は訴えます。多くの大人がこの本の聖書への簡潔で直接的な近づき方を新鮮に感じています。大人の人々にこの本をためらうことなく提供してください。大人の人が別の点に関心を持っているなら,ポケット版の本をどれでも提供してください。
6 この本を用いて,どのように会話を始めることができるでしょうか。このように尋ねることができるかもしれません。「地球が幸福で平和な住みかになると思われますか」。71話に注意を向けて,イザヤ 11章6-9節か啓示 21章3,4節から強調したい点を述べてみてください。あるいは,このような質問を提起できるかもしれません。「あなたは子供さんに親切とか隣人愛などを身につけさせたいと思われませんか。もしそうでしたら,この本はとても助けになります。隣人愛を分かりやすく説明するのに,この本をどのように用いることができるかをお見せしたいと思います」。95話を簡単に説明してください。
7 また,12月の「会話するための話題」を用いて家の人とよく話し合い,それから「聖書物語」の本に結びつけることももちろんできます。10話や15話を開いて,聖書に書かれている事柄に従って歩む生き方と,それを無視する生き方の対照的な結末を示すことができるでしょう。あるいは,115話と116話の要点を説明し,家族そろって成功する生き方を続けて永遠の祝福にあずかるために,この本を用いて子供と聖書を学ぶように勧め,そのような家族を喜んで援助したい旨申し出るなら,研究に結びついてゆくかもしれません。
8 それで,「わたしの聖書物語の本」は必要を満たしてきたのです。この本は,子供たちを「エホバの懲らしめと精神の規整とをもって」育てるという神から与えられた責任を果たすよう,わたしたちを助けます。わたしたちは,将来に対する確かな希望を子供たちにもたらし得る「聖書からの慰め」を与えることができることに,真の喜びのいわれを見いだすようにしましょう。―エフェソス 6:4。