若者たち ― 価値ある目標をとらえるように努めなさい
1 人生におけるあなたの目標はどのようなものですか。多くの年若い人々は,霊的な目標を何も定めていません。しかし,クリスチャンとしての目標を定め,次いで首尾よくそれらを達成することからもたらされる気持ちを味わうのはよいことではありませんか。
2 わたしたちの中にいる若者の多くは,世俗の高等教育に関係した目標を含む物質主義的な目標をとらえようとすることのむなしさを見てきました。そのような目標は,直面する可能性のある危険を冒してまで追い求める価値がないと結論したのです。この世で達成したことから得られる益は,せいぜいこの体制が続く間だけ存続するものであり,この体制は今や完全な終わりに向かって急いでいます。しかしながら,神権的な目標は,神からの教育による啓発を伴って,今個人的に満足をもたらし,最終的にはとこしえの救いへと導くのです。―伝道の書 12:1,13。
神権的な種々の目標
3 今日の若い民として,あなたは価値ある知識を探し求めていますか。箴言 2章1節から5節で,わたしたちは,『まさに神についての知識を見いだす』ようにと助言されています。み言葉を研究することなく,神についての知識を得ることは決して期待できません。定期的な個人研究により,エホバに一層近づけるよう意図された聖書の資料を思いと心にさらに深く印象づけるのです。より多く学べば,より多く覚えることでしょう。そうすることにより,重大な問題に直面したときに決定を下す,より良い備えをするよう助けられます。ひたすら勉強に打ち込めば,文法をよく知り,語彙を増すとともに読書能力も向上するに違いありません。
4 このことをすべて一日で成し遂げることはできません。霊的に円熟するためには,時間と忍耐が求められます。しかし,個人的な種々の目標を定めて着実に進歩するなら,霊的に円熟することができるのです。
5 あなたは,クリスチャンの奉仕の特権をとらえようと努めていますか。毎週家から家の業にある程度の時間を充てるという個人的な目標を持っていますか。再訪問や家庭聖書研究において一層有能な教え手となることがあなたの目標ですか。学校に通っている人の中には,休暇の月々のうちの一月かそれ以上,補助開拓奉仕をすることを毎年の目標にしている人たちがいます。
6 近い将来の目標についてはいかがですか。来年,またその後,何を成し遂げたいと思いますか。正規開拓奉仕者,特別開拓奉仕者,あるいはベテル家族の一員になることがあなたの目標ですか。
7 年若い兄弟であれば,あなたは奉仕の僕として仕える,またいつの日か長老になるという特権をとらえようと努めていますか。明確な種々の目標を定め,それらに向かって勤勉に努力することにより,一層役立つ仕方で生活を律してゆくことができるのです。
8 会衆の長老,巡回および地域監督,宣教者,そしてベテル奉仕をしている人の中には,ある時期,真理における若者であった人たちがいることを忘れないでください。しかしそれらの人々は,目標をとらえようと努め,知識において,また神や兄弟たちに仕える能力において成長しました。熱意および物事を成し遂げるという点での彼らの手本は,若い時に有している時間を活用するようあなたを励ますに違いありません。
9 目標は実際的なもので,達成可能な事柄に従って定めなければなりません。身体的に,精神的に,そして感情的に,すべての人は造りが異なっています。霊的成長の段階も様々です。ですから,だれか他の人が行なっているからというだけで何かを成し遂げられると期待しないでください。
10 霊的な種々の目標をとらえようと努めるとき,エホバを喜ばせることを確信できます。目標に達するよう努力する際,最善を尽くすという決意を持って行なってください。あなたの努力はすべて価値のあるものであり,今また来たるべき年の間,あなたにとって豊かな祝福となることでしょう。―フィリピ 4:13。