読者の声
飲酒運転
当地交通課の保安官助手の方から「飲酒運転」に関する記事を掲載した雑誌(1986年3月8日号)100冊分の注文があったことをこの手紙でお伝えできるのをとてもうれしく思います。その方は現在,その問題に関連した企画に従事しておられ,酒場やレストランの所有者を集めて行なう講演で,車を運転して帰るお客が酒を飲みすぎないようにする責任は経営者側にあることを強調するつもりでおられました。必要な時に,必要なものをいつも備えてくださることに感謝しています。
J・P 米国
ただの友達でいること
「若い人は尋ねる……『ただの友達でいることはできないのだろうか』」という記事を載せた雑誌(1986年3月22日号)を手にした時の驚きはお分かりいただけないと思います。何しろ今,ちょうどそれと同じ問題を抱えているのです。私は20歳ですが,一緒に仕事をしている青年が私のことを好きになってしまったようなのです。でも,私のほうはそうではありません。前述の記事を読んでからはその答えが分かりました。
M・W ドイツ連邦共和国
障害児
「愛と献身の30年」という記事(1986年2月8日号)は,ダウン症の子供を抱える親にとって大いに励みとなる申し分のない内容でしたが,「外部の人たちは,障害児の世話をするという責任はまず報われないに違いないと考えがちですが,それはたいへんな考え違いです」という一文には納得できませんでした。重度の障害児である娘の親として正直に申し上げることができますが,どんな障害児もみな同じ範ちゅうに入れてしまうのは間違っていると思います。娘は歩くことも,話すことも,見ることも,自分で食べることも,おむつをせずに外出することもできません。歯をみがいてやらなければなりませんし,毎日お風呂に入れてやらなければなりません。食べさせることは一日がかりの仕事です。療法士,栄養士,小児科医などに診てもらうと何時間もかかりますし,必要とされる適切な助けや世話を受けられるようにするのは,絶え間のない闘いのようなものです。障害児を抱える親は我が子を本当に愛しています。しかし,私が申し上げたいのは,こうした事情を理解しておられないのなら,「親は喜びと幸福を十分に味わえます」などと言って慰めようとしたり,こうした事情を見過ごしたりしないでいただきたいということです。
J・B カナダ
障害児の世話をしている親御さんの手記を,幾年にもわたり数多く掲載してきました。同様の立場におられる方に益となる多くの貴重な情報が含まれており,こうした記事を掲載すればほかの人々の励みにもなると考えています。非常に難しい問題を抱える家族の悩みを増し加えようなどとは決して思っていません。アンナ・フィールドはその手記の中で,すべてのケースが同じではなく,家庭の事情も異なっていることを認めています。アンナの場合もつらい時期や悲しみはありましたが,アンナは本当に,障害者の娘が悲しみを補って余りあるほどの喜びを与えてくれたと思っています。私たちは事態がそうなったことをうれしく思っています。しかし同時に,子供が親の喜びとなるような反応を示すことができないさらに難しいケースのあることをも理解しています。そのような子供を抱える親御さんには当然,親しい友人たちがふさわしい援助を差し伸べるだけでなく,皆が思いやりのある理解を示すべきです。こうした難しい事情の下におられる親の皆さんに心から同情いたします。―編集者。