「御心が地に成るように」(その33)
1945年,第二次世界大戦が終結してナチ-フアシストの枢軸国が滅ぼされると共に,共産主義ロシアの支配勢力は『北の王』の役割を占ました。この北の王の長い歴史は,ダニエルの預言 第11章に述べられています。この象徴的な北の王は,南の王である英米両国の世界強国に敵対するだけでなく,神の神,すなわち預言者ダニエルの神ヱホバにも敵対します。41-43節(新口)は次のように述べています,『彼はまた麗しい国にはいります。また彼によつて,多くの者が滅ぼされます。しかし,エドム,モアブ,アンモンビとらのうちのおもな者は,彼の手から救われましよう。彼は国々にその手を伸ばし,エジプトの地もまぬがれません。彼は金銀の財宝と,エジプトのすべての宝物を支配し,リビヤびと,エチオピヤ人は,彼のあとに従います。』この意味は何ですか。
59 ダニエル書 8章9,23-25節の中で,『麗しい地』は何を象徴しましたか。それで,ダニエル書 11章41節では,誰が北の王からの最終的な攻撃を前もつて警告されていますか。
59 ダニエルの初期のまぼろしの中で,ダニエル書 8章9,23-25節(新口)は『麗しい地』について語つています。この世の国の終りの時,すなわち現在の私たちの時代に『小さな角』なる『猛悪な顔の王』は,この『麗しい地』に力をのばすでしよう。その預言の中で,『麗しい地』は,霊的な意味を持ちました。それは,パレスナチを表わし示したのではなく,ヱホバの新しい契約によりヱホバとの関係に人つているヱホバの聖所級の地的な状態を表わしました。同様に,北の王はその最終的な活動において,聖所のこの霊的に『麗しい地』の領域にも侵入します。彼は,すでに聖所をけがそうと努めました。(ダニエル 11:31)しかし,ハルマゲトンの戦いをする神の定められた時が来ると,北の王は『麗しい地』を滅ぼして,地上から取りのぞくために出かけて行きます。この行いをする彼は,サタン悪魔なるマゴグのゴグの地的な機関として行動します。エゼキエル書 38章14-17節,39章1-6節の予言によると,ゴグは地的な軍勢を引きつれて,復興した霊的イスラエルのこの『麗しい地』に侵入します。これは,ヱホバがその大いなる日の戦争を始める時となります。それで,ダニエル書 11章41節の中で聖所級は,マゴグのゴグの見えざるみちびきをうける北の王の最終的な攻撃について,前もつて警告しています。
60 それでは,エドム,モアブ,そしてアンモン人のおもなる者たちは,どんな意味を取らねばなりませんか。それで,彼らは誰を表わし示しますか。
60 霊的イスラエルの『麗しい地』は霊的な意味です。そのことに対する正しい釣合から見ると,エドム,モアブの地およびアンモンびとのうちのおさなる者とは,首都がアマン(昔のラバテ-アンモン)である現代のヨルダンを指さず,むしろ霊的な意味を持つにちがいありません。ヱホバの聖所級は,今日のイスラエル共和国 ― 数人の成員がその中にいます ― ではありません。聖所級の残れる者は,全地におり,彼らの『地』なる地的な状態は霊的な繁栄の美でさかえています。昔のエドム,モアブそしてアンモンは,ヱホバの民の地の境に接していました。それで,預言に言われている象徴的なエドム,モアブ,そしてアンモンは,その生活が今日のヱホバの聖所級と接触し,関係を持つ者たちを表わし示すにちがいありません。昔のエドム,モアブ,そしてアンモンは,エホバの忠実な民に反対しつづけた長期間にわたる敵たちでした。この理由のために彼らは神の処罰を受けるようになつたのです。(エレミヤ 48:1から49:22。エゼキエル 25:1-14; 35:1-15)すると,彼らは今日の霊的なイスラエル,すなわちヱホバの聖所級につよく反対する敵共を表わし示します。
61 それでは,なぜ北の王は,他の『国々』に対して行なうように,彼らの上に手を伸ばしませんか。
61 聖所級の敵共が,北の王の友である,つまり北の王の側につくことは当然です。北の王は,エドム,モアブ,そしてアンモンで象徴される者たちに対して手を伸ばしません。これらの現代の諸制度は,彼の手から救われて難をまぬかれるでしよう。しかし,他の多くの『国々』,現代の地的な制度,機関,地位は『滅ぼされる』でしよう。
62 象徴的なエドム,モアブ,そしてアンモン人のおもなる者たちは,誰の手から救い出されませんか。そしてどこで?
62 象徴的なエドム,モアブ,そしてアンモンは,北の王なる共産主義者の手からのがれることができるかも知れませんが,ハルマゲドンにおけるヱホバの御手からのがれることはできません。昔,アンモン,モアブ,そしてセイル山の民(エドム人)は,ヨシャパテ王の時代にエルサレムに進撃してきました。しかし,ヱホバの不思議な力のために混乱状態におちいり,互に殺し合うという狂気の行ないをいたしました。それで,来るべきハルマゲドンの戦いのとき,ヱホバは,何ものも反抗し得ないその御力により,聖所級の敵共である象徴的なエドム人,モアブ人,そしてアンモン人を無秩序と混乱に投げこむでしよう。彼らは破壊の兵器を互いどうし向け合うでしよう。(歴代志略下 20:1-24)この自滅からのがれる者も,キリストのみちびくヱホバの御使の軍勢によって追跡され,ほろぼされるでしよう。『麗しい地』にいるヱホバの聖所級は,保護をうけて生き残ります。
63 ダニエル書 11章42,43節は『エジプトの宝物』について語つていますが,いつエジプトは富める国でしたか。
63 北の王なる共産主義者たちは,ハルマゲドンでその終りに達する以前に,更に侵略を行なう,とヱホバの御使は前もつて告げました,『彼は国々にその手を伸ばし,エジプトの地も免れません。彼は金銀の財宝と,エジプトのすべての宝物を支配し,リビヤとび,エチオピヤびとは,彼のあとに従います。』(ダニエル 11:42,43,新口)昔のプトレミイ王朝時代のとき,エジプトは富める国でした。その海港と首都アレキサンドリアは,ローマに次ぐ大都市で,文化の中心であつただけでなく大商業の中心でもありました。
64 いつ現代のエジプトは独立を得ましたか。中立の国家なるアラブ連合共和国は,どのように形成されましたか。
64 現在のエジプトは,西暦1936年に完全な独立を得て,以前の英国の高等顧問と,英国の軍隊は,エジプトの地から撤退しました。しかし,スエズ運河とアレキサンドリアの海軍基地を守る者たちは,居残りました。第二次世界大戦中,英国の軍隊は,北の王ナチが,スエズ運河に手をのばして占領し,エジプトを蹂躙することを食い止めました。1945年,エジプトは国際連合に加入した最初の51カ国のひとつでした。1952年フアルク王は追放されて,政治上の変化が生じました。遂にガマル・アブデル,ナセル大佐は,共和国の大統領になりました。1956年6月13日までに英国人はアレキサンドリアとスエズ運河から撤退しました。1956年の終り頃,危険なスエズ運河事変が起りました。しかし,ナセル大統領はアラブ世界で名声を高めるにいたりました。1958年2月1日,エジプト共和国とシリア共和国は合併して,アラブ連合共和国と呼ばれる合一国家になりました。ナセル大統領は,この連合についてアラーの神に感謝しました。1958年3日8日,イェーメンの国はアラブ連合共和国に加わつて,連合アラブ国家をつくりあげました。ナセル大統領は,拡大されたこの連合のためにアラーの神に祈りをささげました。彼は,共産主義者の東のブロックに対しても,民主主義的な西のブロックに対しても,『積極的な中立』の道をとるという決意を強く宣言しました。
65 なぜダニエル書 11章42,43節は象徴的に見なされますか。利己的な北の王は,どんな面で象徴的なエジプトに興味を持ちますか。
65 ダニエルに告げた御使の預言の中では,エジプトは,南の王の所在地でした。それで,北からエジプトに加えられた攻撃は,南の王を押し戻すためです。その預言が成就している今日,これはエジプトの実際の地に言及していません。なぜなら,北にある『麗しい地』は霊的な意味,象徴的な意味を持つているからです。それで,エジプトも霊的に見なされねばなりません。聖書の最後の本は,ヱホバの『二人の証者』について,次のごとく語つています,『彼らの屍は,霊的な意味でソドムとエジプトと呼ばれている大きな都の大通りに横たえられるであろう。彼らの主も,この都で杭につけられたのである。』(黙示 11:8,新世)主なるイエス・キリストは,ユダヤのエルサレムで殺されたため,彼は霊的の意味の『エジプト』で杭につけられたことになります。エジプトは,この世を象徴したからです。イエスとその忠実な弟子たちは,この世と交わりがないとイエスは言われました。(ルカ 13:33,34。ヨハネ 15:18,19; 17:14-16)共産主義者の王が,支配的な地位を勝ち得ようとたくらんでいるのは,この世のことです。大戦争をしなくても,思想的,商業的,科学的,文化的な運動によつて世界支配を獲得できると彼はいま主張します。彼は出かけて行き,中立を保つ諸国家を自分の側にひきつけようとするだけでなく,南の民主主義的な王,英米両国の世界強国につく諸国家をも自分の側に引き入れようとします。それで,彼はいろいろの手段により『国々(興味のある地的な領域)にその手を伸ばし』つづけます。
66 第二次世界大戦以来,北の王は可能なかぎり,どの場所にむかつて攻勢に出ましたか。
66 いままで彼はいろいろの仕方で彼の特色をあらわしました。すなわち共産主義者のスパイや,暴動の手先共を入りこませたり,わいろを使つたり,腐敗をすすめたり,交易の条約をむすんだり,貸付金や技術的な援助を提供したり,自己防衛しようとする諸国家には報復すると脅したり,反対者たちの立場を悪いものにするため,積極的な宣伝をします。これは,ラジオとか,山頂会談をふくむいろいろの政治的な会談そして国際連合の総会における演説によつてさえ行なわれました。彼は平和勢力の擁護者である振をして,平和提唱をいたしました。彼は,植民地主義,帝国主義,そして戦争をつくり出す資本主義からの自由解放を約束しました。彼は弾道弾の分野で優位に立ち,1957-1958年の国際地理学年中,大陸間弾導弾により,最初と二番目のスプトニクを宇宙空間に打ち上げました。a 彼は強烈な『冷い戦争』を行ない,人々の心を捕えるために戦争もしました。彼は,北大西洋条約機構,南東アジア条約機構そしてバグダッド条約のような諸国家の防衛同盟には,言葉による痛烈な攻撃を加えました。彼は中立の国々に正式な友好訪問を行ない,南の王から拒絶された国々には軍備を供給しました。彼は,あらゆる面において攻勢に出ました。
67 北の王は何を支配する,とダニエル書 11章43節は預言していますか。どのような面で,リビヤ人やエチオピア人は彼のあとに従いますか。
67 『終りの時』に達するとき,北の王がどの位遠くまで行くかは,将来に判明するでしよう。しかし,彼は金や銀,また油をも含めて商業化され,物質主義的になつたこの世の貴重なもの全部を支配する,と預言されています。この世の隣人のような者たち,すなわちエジプトの隣人であるリビヤ人やエチオピア人によつて表わし示された者たちは,『彼のあとに』従います。それは強制的にされるか,または利己的な理由の故に彼らがすすんでするのです。もちろん,このことはいろいろの面で南の王にとつては大きな損失となります。
68 北の王は南の王を滅ぼす,あるいは彼自身は南の王によりその終りに達する,とダニエルの預言は示しますか。
68 彼は南の王を滅ぼさず,南の王も北の王を滅ぼしません。それでは,北の王が最終的な手段を取つてその自滅を招く原因は何ですか,ヱホバの御使は,次の預言によりこのことをこう解明しています,『しかし東と北からの知らせが彼を驚かし,彼は多くの人を滅ぼし絶やそうと,大いなる怒りをもつて出て行きます。彼は海と麗しい聖山(栄光に輝く聖山,リーサー訳)との間に,天幕の宮殿を設けるでしよう。しかし,彼はついにその終りにいたり,彼を助ける者はないでしよう。』― ダニエル 11:44,45,新口。
69 北の王を驚かせるこの知らせは,誰からは来ませんか。
69 彼をおどろかす東と北からの知らせは,南の王からの知らせではありません。また,北の王の国からの知らせでもありません。その知らせは,北の王と南の王の領域外から来るにちがいありません。この両方の王のあいだにあつて,この地は両断されています。中立の諸国家は,核国家ではないので,重きをなしません。象徴的なマゴグのゴグは,『北の果』(エゼキエル 39:2,新口)から来る,と預言されていますが,北の王を驚かす知らせは,サタン悪魔からは来ません。なぜなら,この象徴的なマゴグのゴグは,北の王と南の王の両方をみちびいているからです。それでは,彼を恐れしめる知らせは,誰から来ますか。
70 すると,東と北から来る驚きの知らせは,誰から来るにちがいありませんか。その知らせの内容は何ですか。
70 ダニエルの預言の中で,北の王は南に押し入り,エジプトに侵入しました。そしてエジプトの貴重なものを手に入れ,南の人々であるリビア人やエチオピア人たちに影響をおよぼして彼に従わせるようにしました。北の王が占めたこの戦略的な場所から見ると,『麗しい地』なるユダヤの地は,ちようど昔のユダヤがエジプトの北東にあつたごとく,彼の北と東,つまり北東にありました。それですから,驚かせる知らせは,霊的に繁栄している『麗しい地』のヱホバの聖所級から来るにちがいありません。今にいたるまで,『他の羊』の大いなる群衆によつて支持されている聖所級は,ヱホバの宇宙主権について,また1914年に『諸国民の定められた時』が終つてキリストによる神の御国が設立されたことについて,そして一般にハルマゲドンの戦争と呼ばれる来るべき『全能の神の大なる日の戦争』について知らせてきていました。ヱホバはいま,どのような内容の知らせをあたえるなら,彼がついに激怒して聖所級と仲間の崇拝者を滅ぼそうとするかを御存知です。そして,ヱホバはそれを将来に定められるでしよう。
71 北の王に対して,知らせの他に何が北と東から来ますか。どのくらいの期間その知らせは彼のところに来ますか。
71 知らせが,統治している王イエス・キリストを通してヱホバから出ているので,それは北と東から出ている,と聖書的に言うことができます。聖書は,ヱホバ神の位置が北にあると示しています。(詩 75:6,7; 48:2)永遠の王であるヱホバ神と,彼の統治している王イエス・キリストは,『日の出る方から来る王たち』つまり東から来る王たち,と象徴的に言われ,この両者はユフラテ川にあつたバビロンで予影された制度に向かつて進撃します。(黙示 16:12)ヱホバは,彼の統治しいる王を東から,すなわち日の出る方から呼ぶと語つています。(イザヤ 46:10,11)それで,知らせだけでなく,また破壊の勢力も,北の王に対してその方面から来るでしよう。この知らせは,知らせを伝えるヱホバの見える地的な径路を通して,この王のところに達します。そしてこの知らせは,王を激怒させて滅びの道を行かせます。この預言はひとつの事を明白に示します。すなわちヱホバの聖所級とその仲間の崇拝者なる大群衆は,北の王の『終りの時』にいたるまで全地にわたつて『御国のこの良いたより』を伝道し,マタイ伝 24章14節に従いつづけます。彼は彼らを中止させることができないでしよう!
72 ヱホバの御使によると破滅をもたらすために,彼はどこに宮殿の陣営天幕を設けますか。
72 北の王は急いで出かけて行き,多くのものを滅ぼして根絶しようとします。しかし,この破滅はどの位まで達成されるでしようか。彼は行動の根拠地をどこに設立しますか。彼はその宮殿の陣営天幕を『大海と麗しい聖なる山』の間に設ける,とヱホバの御使は預言しました。―ユダヤ人協会訳。
73 この行動の根拠地によると,北の王が攻撃を加える主要点は何ですか。ついには,誰がこの反撃に加わりますか。
73 ダニエルの見地から判断すると,この天幕の所在地は,大海なる地中海と,ヱホバの聖所なる宮殿の立つ聖なる山のあいだにあります。地中海は,パレスチナの死海と,ガリラヤの海にくらべると非常に大きいので,ヘブル語で『大海』と言われます。それで,王の天幕はヱホバの献身した民の地,すなわち『麗しい地』にあつて,王が攻撃を加える主要点は,ヱホバの聖所がある『麗しい聖なる山』です。そこでは,ヱホバの『聖なる国民』が異邦人なる善意者と共にヱホバを崇拝します。北の王がヱホバの崇拝を根絶しようとすることは明白です。むかし,北の王は,エホバの崇拝の聖所を汚し,足下にふみつけました。たとえ地下にひそむ仕方で行なわれようとも,その聖所が根づよく生き残り,進歩が阻止されないということは,王をいからせます。聖所級と崇拝をささげる『他の羊』が,家から家に,公に,また地下にかくれてひそかに宜明している,という知らせは,共産主義者の独裁的権力の心をいらだたせます。これらの御国伝道者たちに対する運動の方が,南の王に対する侵略運動よりもはるかに重要なものとなります。北の王と南の王とのあいだの関係は,それほど危険なものではなく,脅威をもたらすものではありません。実際のところ,目に見えぬ支配者,象徴的なマゴグのゴグは,両方の王をあやつて,ヱホバの『麗しい地』に対する最終的な大攻撃に参加させます。
74 なぜ彼が攻撃を加える目標は,『麗しい聖なる山』ですか。彼の攻撃の成功について預言は何と述べていますか。
74 西暦70年までヱホバの宮が立つていた山,そして,回教の岩寺院が立つているのでヨルダンの国がかたく保持した山は,もはやヱホバ神にとつて神聖なものではありません。それで,中東にあるこの地的な山は,怒りくるつた北の王が攻撃する真実の目標ではありません。その目標は,聖所級のヱホバの残れる者と『他の羊』の大いなる群衆です。これらの者たちは,ヱホバを崇拝して,『獣の像』,自分を神格化する北の王,政治的な国家,そして『要害の神』に崇拝をささげることを拒絶します。北の王は成功しますか。彼は,国家の認めぬこの禁ぜられた崇拝を終らせますか。預言の声は,次のように答えています。『彼はついにその終りにいたり,彼を助ける者はないでしよう。』彼はその『終りの時』にいたります。終りの時は『定められた時』に来ます。
75 なぜ彼は度を越した戦いをするのですか。なぜ彼を助ける者はひとりもいませんか。
75 彼は,ヱホバ神とその御国に敵対して戦うなら滅びを受ける,という警告の『東と北からの知らせ』を信じませんでした。彼はゴグのみちびきの下に,度を越した戦いを行ない『麗しい聖なる山』にあるヱホバの聖所に攻撃を加えます。彼は,ヱホバの定めた時に彼の終り,すなわち彼のハルマゲドンに会います。彼を助ける者はひとりもいません。南の王も彼を助けません。なぜなら,この王もハルマゲドンで滅ぼされるからです。『彼は人手によらずに滅ぼされるでしよう。』(ダニエル 8:25,新口)悪鬼的なマゴグのゴグ,すなわちサタン悪魔は,その悪鬼共とともどもに,歴史上最後の戦いにおいて北の王を助けることができません。なぜなら,ゴグ自身も打ち砕かれて敗北を受けるからです。
76 彼が全くの絶望状態の中にハルマゲドンで『その終りに至』らねばならない理由をどのように私たちは知りますか。
76 なぜ2000年間つづいてきた『北の王』は,まつたくの絶望状態の中に『その終りに至る』のですか。その後につづく御使の預言は,すばらしい霊感の答を与えています。
[脚注]
a 1958年5月8日,ソヴィエト連邦は,重量2925.53ポンド(1327キログラム)の3番目のスプトニクを打ち上げました。