質問箱
● 必要の大きな所に移って奉仕することを考えている人は,どんな点を考慮すべきですか。
魂をこめてエホバに仕えたいとの願いをいだいてこうした業に携わってきた伝道者たちにより,多くの良い事がらが成し遂げられてきました。そして,熱心な伝道者を大いに必要としている地域は今でも多くあります。
もちろん,すべての人の情況がこの種の業に適しているわけではありません。普通,助けを必要としているのは,人口の少ない地域にあり,神権的な面で経験を積んだ兄弟のあまりいない小さな会衆です。ですから,最近バプテスマを受けたばかりの人は,十分の経験を積むまで比較的大きな会衆に留まるほうが賢明でしょう。深刻な個人的問題をかかえていたり,審理委員によってなんらかの制限を課せられたりする人は,必要な霊的援助を受けることのできる場所に留まるほうが有益です。親あるいは他の年長の人たちの導きや助けなしにこうした孤立した地域にいる若い人々は,ときに問題に直面することもあります。大きな家族を扶養する務めを持つ兄弟は,経済事情の難しい地域に移り,なおかつその責任を果たしていくことはできない,と感じるでしょう。他の場所に移ることを決める前に,自分の霊的な状態に影響するこうした点を考慮するのは良いことです。
自分は移転できる情況にあると考えるかたは,家族の他の人や会衆の長老たちとそのことを相談してください。そして,エホバの奉仕に関連してより多くのことを行ないたいという願いに動かされてそうしたいのかどうか,自分の動機を現実的に分析し,それを確かめてください。必ずしも遠くへ行く必要はありません。今住んでいる地域に必要な場所があるかどうか,巡回監督と相談してください。その上で,支部事務所に手紙を書き,提案を求めることができます。そのさい,「組織」の本の135ページにあげられている必要な事項すべてを知らせてください。
場所を決めたら,その土地の気候に関する知識を得たり,土地の兄弟たちと知り合ったりするために,そこに行ってみるのはよいことです。そうすれば,教育施設について尋ね,また住まいや新しい仕事を見つける見込みについて調べることもできます。他の場所に移ることによりエホバの奉仕に関連してほんとうにいっそう多くの事を行なえると考えておられるなら,エホバに全幅の信頼を置いて,ぜひそうなさってください。しかし,その場合でも,もしそうした移転が賢明でないように思われるなら,現在住んでいる場所でも,エホバの奉仕に関連して多くの事を行なえるという点を忘れないでください。