最初に話し掛ける方法を変えてみてはどうですか
1 家から家に出掛けて行くわたしたちの最初の目的は注意深く耳を傾ける人を探すことです。何度も回られている区域で,同じ区域を回る時,最初に話し掛ける方法を変えることは大いに役立つことに大勢の伝道者たちは気づいています。もちろん,あなたにとって効果のある方法を変える必要はありません。しかしながら,最初のことばをほとんど言い終えることすらできないようなら,あなたが最初に言うことを変える必要に気づかれるかもしれません。
2 これをどのように行なえるでしょうか。次のように言えるかもしれません。「わたしは……という題のお知らせをみなさんにお配りしています [招待ビラの裏の主題を読み,家の人に提供する]」。それからあなたの聖書の話の基礎として,招待ビラからあなたが取り上げた話題を用いてください。招待ビラの裏側にはテモテ第二 3章16節,啓示 21章4節,マタイ 24章3節などの聖句が目立つようにされています。これらの聖句のどれを取り上げても興味深い会話ができるでしょう。音信を紹介するに当たって招待ビラが一般に用いられていなかった区域では特に,これは家の人の関心を捕えるでしょう。
3 夏の地域大会の第三日目の劇,「あなたは群れの模範ですか」の中で一人の巡回監督は,わずか1分少しの短いことばで家の人と会話し書籍を配布する実演を示しました。それはこんな風に切りだされました。「わたしはこの苦難の多い時代に,あなたにきっと真の慰めをもたらすと思う事柄をお伝えするため親しく訪問しています。[聖書を開きながら]それは聖書の啓示の書にある事柄ですが,そこでは神についてこう述べています。『神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死もなく』。慰めを与えることばではありませんか。そして,わたしたちは神が決して約束を破らないことを知っています。でも,わたしたちが生きている間にそのような日が来るとあなたは,お考えになったことがありますか。[家の人の返事を待って] 今朝わたしがお尋ねしたのはそのためです」。この短い話は単なる紹介ともなりますが,提供と結び付ければ話そのものとなるのです。家の人に話し掛けることに成功しただけでなく聖書そのものをも用いることができたのです。みなさんも試してみたいと思われませんか。
4 親切な質問を用いたり,出版物のさし絵を示したりするのも良い方法です。それに加えて訪問の日時を変えてみれば,普段あまり会えない家族の別の成員に会えることもあります。もしわたしたちが自分の予定に多少の調整を加えることができれば,さらに多くの羊のような人々を見付けられるでしょう。
5 わたしたちがもっと会話を行なってゆく助けとなるよう,そして良いたよりを宣明するもっと多くの機会を持つことを可能にするよう調整を加えることは益があるかどうか,時々自分の話し掛ける方法を分析してみるのは良いことです。