『徹底的な証しをする』よう勤勉に努力する
1 良いたよりを宣べ伝える業に対するパウロの見方について,どんな点に感銘を受けますか。
1 イエスや昔の大勢の忠実な僕たちと同じように,使徒パウロも良いたよりの熱心な伝道者であり,状況にかかわりなく「徹底的な証しをし」ました。自宅に軟禁されていたときでさえ,「そのもとに来る人をみな親切に迎え,……全くはばかりのないことばで人々に神の王国を宣べ伝え,また主イエス・キリストに関することを教え」ました。(使徒 28:16-31)「神に栄光」国際および地域大会が目前に迫っている今,わたしたちにも,『徹底的な証しをする』よう勤勉に努力すべき特別な機会が開かれています。
2 「徹底的な証し」をするべきどんな人たちがいますか。
2 大会に招待する: 皆さんはこの特別な大会にだれを招待なさいましたか。今年の記念式に出席した人のうち,まだ宣べ伝える業にあずかっていない12万7,681人の人々,援助している不活発な兄弟姉妹たち,愛する家族や友人たちはどうでしょうか。国際大会,あるいは地域大会の全日,少なくとも最終日には出席するよう積極的に招待しましょう。そうするなら,エホバの証人の国際的な兄弟関係を実際に見て,真理に引き寄せられたり,エホバへの愛を再び燃え立たせたりするかもしれません。真理から離れている若者たちには,サタンの世とエホバの証人の違いを見る機会を提供することになります。
3 どうすれば,非公式の証言が単なる偶然の努力になることを避けられますか。
3 偶然の証言か,非公式の証言か: 大会の行き帰りや,大会開催都市での滞在中に会う人々に証言することによっても「徹底的な証し」に加わりましょう。(使徒 28:23。詩 145:10-13)ここで,偶然の証言と非公式の証言の違いについて考えてみてください。偶然の出来事は,予定していなかった,あるいはたいして重要でないことであるかのように,全く思いがけず,あるいは意図せずに起きるものです。これはわたしたちの宣教奉仕には当てはまらないでしょう。パウロの場合と同じように,証言によって神に栄光を帰するのはわたしたちにとっても重要なことです。そして,今年の秋,旅行中のふさわしい時にはいつでも証言する,という意図つまり心構えを持っているはずです。一方,わたしたちが他の人に話しかける方法を非公式と呼ぶのはふさわしいでしょう。友好的で形式ばらない,くつろいだ仕方で行なうからです。このような形で話しかけるなら,良い結果が得られるかもしれません。
4,5 非公式の証言を行なうどんな機会があるかもしれませんか。非公式の証言を効果的に行なうため,どんな準備ができますか。
4 旅行中に出会う,エホバの証人についてほとんど何も知らないあらゆる人々について考えてみてください。わたしたちが無償の家庭聖書研究を勧めていることさえ知らないかもしれません。休憩のために車を止めたり,給油や買い物をしたり,ホテルに泊まったり,レストランで食事をしたり,公共の交通機関を利用したりするときなど,旅行中に会う人々に証言する機会に目ざとくありましょう。会話を始めて簡潔に証言するために何を言うか,あらかじめ決めておいてください。おそらく何日か前もって,近所の人,親族,職場の同僚など知り合いの人たちに非公式に証言することによって,練習しておけるでしょう。―使徒 28:17,22と比較してください。
5 国際大会に出席する人は,宣伝用に特別に用意されたパンフレットを活用することができます。地域大会に出席する場合は,「聖書についてもっと知りたいと思われませんか」のパンフレットがよいかもしれません。聖書を読む様々な理由を挙げている最初の五つの節に注意を引きましょう。裏面にある,無償の家庭聖書研究を申し込むためのクーポンを見せてください。反応が良ければ,「満足のいく生活」のブロシュアーを提供できます。
6 旅行中や,くつろぎの時間の身なりや振る舞いに関するどんな注意を思いに留めるべきですか。
6 身なりや振る舞いに心を配る: わたしたちは,自分の振る舞いや服装や身だしなみによって他の人に良くない印象を与えたり,エホバの組織に『反対を唱え』させたりすることがないように気をつけなければなりません。(使徒 28:22)これは,大会出席中だけでなく,旅行中や,くつろぎの時間にも当てはまります。この機会に,「ものみの塔」誌,2002年8月1日号,17,18ページ,11-14節にある大切な諭しを復習し,自分と家族の身繕いに適用なさってください。わたしたちは,慎み深くて品位のある服装をすべきです。いつも神への信仰を反映した身なりと振る舞いをしているなら,自分の身なりによって好ましい印象を与えることができるので,非公式の証言をためらわずにすむでしょう。―ペテ一 3:15。
7 今年の秋,『徹底的な証しをする』ことによって良いたよりを前進させるため,どんな特質を発揮したいと思いますか。
7 良いたよりを徹底的に前進させる: パウロはローマで軟禁されていた2年間に,証言する努力を払って良い結果を得ました。(使徒 28:24)パウロ自身その効果性を評価して,こう述べました。「わたしに関することがかえって良いたよりの前進に役立つ結果となり,わたしのなわめがキリストに関連して親衛隊の全員とほかのすべての人たちの間で公に知られるようになりました。そして,主にある兄弟たちの多くは,わたしが獄につながれたことのために確信を持ち,神の言葉を恐れずに語る勇気をいよいよ示しているのです」。(フィリ 1:12-14)この特別に開かれている「徹底的な証し」に加わり,良いたよりを前進させるために,できる限りのことを行ないましょう。