「論じる」の本を活用していますか
1 使徒パウロとイエスはどのようにして人々を教えましたか。
1 使徒パウロは,『聖書から論じる』ことに努めました。(使徒 17:2,3; 18:19)それは,イエスに見倣ってのことでした。イエスはいつでも聖書から引用し,聴く人が神のご意志を理解できるようにと例えで説明したのです。(マタ 12:1-12)「聖書から論じる」の本は,わたしたちがそれと同じことができるようにするために編集されています。
2 効果的な出だしの言葉を準備するのに「論じる」の本をどのように用いることができますか。
2 効果的な出だしの言葉を準備する: 「聖書から論じる」の本は,9-15ページで,会話を始めるための興味を引く言葉を挙げています。様々な出だしの言葉を学んで使ってみると,宣教奉仕の仕方に変化をつけることができ,いろいろな形で上手に会話を始めることができるようになります。何度も区域を回っている所では特に有効でしょう。電話証言のとき,また警備の厳しい建物などでインターホンを使って話す際には,その本にある提案をそのまま読むこともできます。
3 「論じる」の本の16-24ページには宣教に役立つどんな情報がありますか。
3 対話を拒む言葉に対処する: 対話を拒む人たちが区域にいることを予測して,伝道の前に数分を割き,16-21ページに目を通して,どのように答えられるかを考えてみるのはいかがでしょうか。家の人は仏教徒かもしれません。ヒンズー教徒,ユダヤ教徒,イスラム教徒などもいるでしょうか。その場合には,21-24ページの内容が役立つでしょう。
4 何かの質問や異なる意見が出されたときに「論じる」の本をどのように用いることができますか。
4 質問に答える: 「論じる」の本は,何かの質問や異なる意見が出されたときにも役立ちます。その話題に関してお見せしたいものがあります,とだけ述べて,「論じる」の本を取り出すことができます。いろいろな話題が五十音順に挙げられていますから,主要な見出しの中から,必要な情報があると思えるところを開いてください。次いで,ゴシック体の質問を概観します。探しているものがすぐに見当たらなければ,巻末の索引を開くことができます。ふさわしい情報が見つかったなら,それを本からそのまま読んでください。どれか特定の聖句が話題になっているなら,445ページの,「しばしば間違った仕方で適用される聖句」の箇所に,必要な事柄を見つけられるかもしれません。
5 「論じる」の本はほかにもどんな活用の仕方がありますか。
5 他の用い方: 「論じる」の本を仕事場や学校に置いている人もいます。『なぜ祝日を祝わないのですか』などの質問に答えるためです。若い人たちは,学校のレポートを書くのに「創造」や「進化論」などの項にある情報を活用しました。病気の人の見舞いや,家族や友人を亡くした人を慰めることを考えていますか。聖書の慰めを伝えるのに,「励まし」の項の内容が役立つかもしれません。「論じる」の本には,話の準備や,野外奉仕のための集まりを司会する準備をしている人にも役立つ情報があります。
6 宣べ伝える業ではどんなことがわたしたちの目標ですか。
6 宣べ伝える業では,論議に勝つことが目標ではありません。単に何かの情報を伝えようとしているだけでもありません。聖書に基づいて筋道立てて話し合うことがわたしたちの目指すところです。「論じる」の本を上手に活用してゆくなら,自分の教えに絶えず注意を払っていることになります。―テモ一 4:16。