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ルカ 注釈 4章新世界訳聖書 (スタディー版)
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エホバ: ここでの引用はイザ 61:1から。元のヘブライ語本文に,ヘブライ語の4つの子音字(YHWHと翻字される)で表される神の名前が出ている。付録C参照。
神が……選び: ルカはイザヤの預言をセプトゥアギンタ訳から引用している。そこでは「神が……選び」となっている。しかしイエスはイザヤの預言(61:1,2)をヘブライ語で読んだだろう。ヘブライ語では,「選び」に当たる動詞が,ヘブライ語の4つの子音字(YHWHと翻字される)で表される神の名前と共に使われている。ギリシャ語聖書の幾つかのヘブライ語訳(付録CのJ7,8,10,14,15)はここで神の名前を使い,「エホバが……選び」としている。
捕らわれている人に釈放を……知らせ: イエスはイザヤの預言を引用しているが,それを文字通りに理解したユダヤ人もいたかもしれない。(イザ 61:1)しかしイエスの宣教は人々を罪への束縛から解放することに焦点を当てていた。それで,イエスが知らせた釈放は比喩的なものだった。この預言と,イエスがそれを自分の宣教に適用したことは,ヨベルを念頭に置いたものだったと思われる。50年ごとに祝われるヨベルの年の間,全土で自由が広く知らされることになっていた。(レビ 25:8-12)
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