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使徒の活動 注釈 2章新世界訳聖書 (スタディー版)
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エホバ: ここで引用されている詩 110:1の元のヘブライ語本文に,ヘブライ語の4つの子音字(YHWHと翻字される)で表される神の名前が出ている。しかし,付録A5で説明されているように,ほとんどの聖書翻訳は,一般に新約聖書と呼ばれる部分で,ヘブライ語聖書からの引用の中でさえ,神の名前を使っていない。とはいえ,注目できる点として,「ジェームズ王欽定訳」(英語)の17世紀の幾つかの版は,ここと,ギリシャ語聖書で詩 110:1が引用されている他の3カ所で,大文字と小型の大文字でつづったLORDという訳語を使っている。(マタ 22:44。マル 12:36。ルカ 20:42)その後の版もその形を引き継いだ。欽定訳のヘブライ語聖書では,元のヘブライ語本文で神の名前が使われている箇所でLORDが使われているので,翻訳者たちがギリシャ語聖書でLORDと書いたのは,そこでエホバのことが言われていると考えていたということだろう。さらに注目できる点として,1979年に初版が出た「新ジェームズ王欽定訳」はこの用法を推し進め,ヘブライ語聖書からの引用で神の名前を指す語がある全ての箇所でLORDを使っている。付録C参照。
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