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使徒ものみの塔出版物索引 1951-1985
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5:34 目59 1/22 19
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使徒の活動 注釈 5章新世界訳聖書 (スタディー版)
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ガマリエル: 「使徒の活動」で,ここと使徒 22:3の2回出てくる律法教師。聖書以外の文献で長老ガマリエルとして知られる人物のことと思われる。ガマリエルは長老ヒレルの孫,もしかすると息子で,ヒレルはパリサイ派の中でも穏健な学派を作り上げた人物とされている。ガマリエルは民の中でとても重んじられていて,「ラバン」という尊称で呼ばれた最初の人物と言われている。それでガマリエルは,タルソスのサウロを含めパリサイ派の子たちを大勢訓練するなど,当時のユダヤ人社会に大きな影響を与えた。(使徒 22:3; 23:6; 26:4,5。ガラ 1:13,14)多くの場合,律法と伝承に対するガマリエルの解釈の仕方は比較的見方の広いものだったと思われる。例えば,身勝手な夫から妻を,身勝手な子供からやもめを守る法律を制定したと言われている。また,ユダヤ人ではない貧しい人に貧しいユダヤ人と同じ落ち穂拾いの権利が与えられるべきだと主張したと言われている。ガマリエルのこの寛容な態度は,ペテロとほかの使徒たちに対する扱い方に表れている。(使徒 5:35-39)しかし,ラビの記録によると,ガマリエルは聖書よりもラビの伝承を重視した。それで全体として,ガマリエルの教えは代々のほとんどのラビや当時の宗教指導者たちの教えと似たものだった。(マタ 15:3-9。テモ二 3:16,17)用語集の「パリサイ派」,「サンヘドリン」参照。
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